内容説明
音楽知識ゼロから作曲に挑戦した女子高生“いろは”と一緒に曲作りに挑戦しよう。物語を読むだけで、曲作りのノウハウや考え方が自然と身に付く!気鋭のコンビが放つ、小説×作曲入門書。
目次
珠ちゃんと私
それでも気になる理論の話
音楽と映画は結構似てるっていう話
耳コピの話
越えられない壁の話
続く人と、続かない人の話
最初の壁を越える話
耳コピ最大の難関の話
キーの話
メロディラインと構成の話
“珠ちゃんビックリ大作戦”の話―珠美のひと言 天才女子高生の参考文献
テクスチャーの話―珠美のひと言 テクスチャーって要するにこんな感じ
作曲合宿の話・前編
作曲合宿の話・後編
著者等紹介
仰木日向[オウギヒナタ]
音楽制作会社で作曲のノウハウを学び、その後フリーランスとして作曲を始め、本名名義でアニメ楽曲やゲームBGMを多数手がける。その後2014年からはペンネームを仰木日向と改め、声優やアニメ作品の作詞を手がけつつ、ライトノベルの小説執筆、作曲、ゲームや音楽プロデュースなども行っている。また、DTMの4コマ漫画を執筆する同人作家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いこ
90
うわ~、これ私でも本当に曲つくれちゃうかも~!読了直後のワクワク感が半端ない。主人公のいろはは高校2年生。楽典もわからないし、楽器経験もない。たまたま同じクラスに「現役女子高生作曲家」の珠美がいたため、作曲を教わることにする。珠美の方法をマスターすれば、14日間で1曲つくれるらしい。そして、2人の14日間が始まった。こちらの本、途中に可愛いイラストや4コマ漫画が入ってるけど、かなり本格的。ヤマハから出てるし、あの服部克久先生も推薦されている。何しろ、面白い小説を読んでる内に1曲できそうなところ、最高です!2022/01/06
『よ♪』
47
キラキラ可愛らしく、ワクワク胸躍る──。実のところ『まったく苦手な音楽理論を小説読むついでにちょっとだけちゃっかり身につけちゃおう!』というフォースの暗黒面の邪な心から手に取りました。…が、はい!たいへん楽しゅうございました<(_ _)> つかそもそも『理論なんか後回しでとにかく作っちゃおう♪』がテーマでした(爆)でも、なんか心揺さぶられた。後から始めるってスッゴく劣等感で、もともとマイノリティな世界で、初心者って更に少数で、スッゴくスッゴく不安で。でも、勇気の一歩をグッと踏みだせば──。うん、ああ青春♪2022/02/19
takka@ゲーム×読書×映画×音楽
14
この本は、「作曲してみたいけど理論書とか読んで勉強したくないダラダラな人」におすすめの本!それぐらい簡単に作曲のイロハを知ることができます。主人公の女子高生いろはが天才女子高生作曲家の珠ちゃんから教えてもらったテクニックで1曲作成する最終章は圧巻でした。読後、創作意欲がすごく高まります。中には心に響く名言もあったので引用します。①「努力は夢中に勝てない」②「ありとあらゆる創作は、教わるより、編み出すことに喜びを感じるもの」作曲・音楽に関心のある人に読んでもらいたい小説でした。2020/01/27
あーてぃる
12
作曲に限らず、すべてのクリエイターに読んでみてほしい本。 なにか物を作ることに携わる人なら、4/14日目までで創造の源泉が言語化されていることに「あーこれだよこれ」と激しく共感することだろう。 「努力は夢中に勝てない」至極名言。「遊び」についてもわかってるなーと首が折れんばかりに頷いた。 音楽に関して言えば、そんじょそこらの楽典やら作曲入門やらが裸足で逃げ出すわかりやすさだ。 幼少時にソルフェージュやらバイエル、ツェルニーを何もわからずやってた人は、自然と身についた能力がこれなんだなと思い至るかも。2022/08/25
Yuichiro Komiya
12
全く作曲のことを知らない主人公が14日で作曲するまでの話。音楽理論は少なめで、どちらかといえば創造する心意気を書いている。好きなものを表現するために音楽を作る、という流れは、ハッとさせられた。 「人生は最高のテーマパークだぞいろは!自分さえその気なら、この世界には遊んでも遊びつくせないほどおもしろいことがたくさんある!」2020/03/23