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「運命」はなぜハ短調で扉を叩くのか?―調性で読み解くクラシック

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  • サイズ A5判/ページ数 144p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784636851885
  • NDC分類 761.5
  • Cコード C0073

内容説明

ベートーヴェンが交響曲第5番「運命」に、ハ短調を選んだその理由は。―現役交響曲作曲家が解き明かす、ありそうでなかった「調性」本。

目次

はじめに 〓(シャープ)〓(フラット)が持つ魅惑の「調性」ワールドへようこそ
1 調性とは何か?―メロディからハーモニーへ
2 楽器からみた調性―得意な調と苦手な調
3 科学的にみた調性―自然倍音から音階、平均律へ
4 調性の歴史―聖歌から機能和声へ
5 調性に関するエトセトラ―東洋の調性から天体の音楽まで
6 それぞれの調性の特徴と名曲―長調、短調から微分音階まで

著者等紹介

吉松隆[ヨシマツタカシ]
作曲家。1953年(昭和28年)東京生まれ。慶應義塾大学工学部を中退後、一時松村禎三に師事したほかはロックやジャズのグループに参加しながら独学で作曲を学ぶ。1981年に「朱鷺によせる哀歌」でデビュー。1998年からはイギリスのシャンドスとレジデント・コンポーザーの契約を結び全オーケストラ作品を録音、クラシックというジャンルを越えた幅広いファンの支持を得ている。また、評論・エッセイなどの執筆活動のほか、FM音楽番組の解説者やイラストレイターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

№9

23
確かにそうだ、なぜクラシックの楽曲名には「◯長調」とか「◯短調」ついているのだ。単なるロックギター少年だった自分には◯調なんて、ギター弾く時のフレットの位置を上げたり下げたりするだけの話し?いやいや本当はそういうことなのかと少しわかった気がした。気がした、というのはつまりギター以外の楽器を知らないのだから、弦楽器は◯調が鳴りやすく、管楽器は◯調が鳴りやすく、逆にその楽器が鳴りにくい調を選択することによりその楽曲に緊張感や特別の感覚を与えるという話しが面白かったけど、実はわかったようなわからないような……。2015/10/12

Sachi

4
おわりにあるように、調性別に名曲を聴いてみたい人にとっては理屈が多すぎ、調性や音律について知りたいと思う人にとっては説明不足とおもうかもしれない。でも、私には十分に楽しく、人間と音楽の出会いから、自然倍音の発見、科学者の研究そして、クラシック音楽の体系が出来上がるまで・・・。歴史を追いつつ楽しく読了。楽器に詳しくないので、作曲家の方が楽器の特性を生かす調を選んで書かれているというのは勉強になりました。2019/03/26

fumiko212

4
面白かった!今までなんとなく感じてたことにちゃんと理由があったのだと確認できた。楽器の成り立ちを踏まえた弦が得意な調、管が得意な調の説明は大納得。弦で自然倍音が出にくい調だとどこか異教的な音楽になるなど、有名曲をあげて説明してくれるのでいちいちはぁ〜そうか〜なるほど〜の連続だった。作曲家が新しい表現を求め、難解になり過ぎてしまい最後は袋小路に入り込んで衰退していくという音楽がたった道は文明や人間社会にも当てはまる。音楽は聴くのも演奏も好きだけどマニアじゃないという私のレベルには最適の本でした。2012/03/31

Robbie

3
調性はとても奥が深くておもしろいけれど、一般のひとがどこまでこういう内容に興味をもっているのかは疑問。ヘンな音楽研究者とかにとりあげてほしくないテーマだけれど、あえて著者が本書を書く必要はなんじゃ…と思いました。まあ、調性の歴史については、かなりわかりやすく説明されています。でもそんな歴史よりも、吉松隆さんが作曲をするときに、どう調性を選ぶのかのほうが知りたい!ちなみに、私はDがオレンジ。Fが緑。Gが青。そしてEsが黄色、Cが無色でcが灰色。ほかはあまり色は感じないなあ。2014/10/05

ニョンブーチョッパー

2
★★★★★ 調性にフォーカスした内容で、いくつかの知らなかった情報を、「お勉強」としてではなく楽しく吸収吸収。また、長短すべての調に関して、各調の有名なクラシック曲と各調のイメージの紹介(たとえば、ハ長調は開放的で明るいイメージとか)がとても嬉しい。こういう切り口の情報が欲しかった。2017/10/25

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