内容説明
19世紀最高の芸術家カップル、シューマン夫妻。クララは世界的名声を得たピアニストであると同時に作曲家でもあり、教師でもあり、かたやローベルトはピアニストの夢を絶たれながらも個性豊かな音楽評論家となり、ドイツの作曲家の中でも傑出した存在となりました。二人の青春時代、ドラマティックな結びつき、共に芸術家として精進した日々、すべてが今でも人の心を動かしてやみません。この絵本では、シューマン夫妻にまつわる物語が印象深く語られ、当時の世の中の様子もよくわかるように書かれています。カッセルの原稿審査員であり音楽家でもあるクリストフ・ハイムブーヒャーの文章と、教科書や児童書のイラストレーターとして有名なラーツェンのディートマー・グリーゼの挿絵があいまって、新しいユニークなシューマン像を生み出し、二人の生涯をわかりやすく生き生きと伝えています。