内容説明
名刀に伝わるさまざまな物語、33振り約40話を収録。心踊る刀剣奇譚。
目次
其の壱 神剣(草薙剣―日本武尊が帯びた神剣で日本の守り刀;ソハヤノツルキ―島原の乱を鎮圧した幕府鎮護の太刀 ほか)
其の弐 霊剣(山姥切国広―岩窟に逃げた人喰い山姥を一刀両断;祢々切丸―自ら宙空を舞い妖怪ねねを追い詰めた神刀 ほか)
其の参 破邪剣(数珠丸恒次―身延山で日蓮を守った「破邪顕正」の太刀;童子切安綱―酒呑童子を見事仕留めた「極上々」の太刀 ほか)
其の肆 無双剣(圧切長谷部―茶坊主を難なく圧し斬った信長の愛刀;骨喰藤四郎―斬る真似だけで相手の骨を砕いた骨喰伝説 ほか)
著者等紹介
五十嵐英人[イガラシヒデト]
1957年、新潟市生まれ。早稲田大学教育学部卒。書店員や業界紙記者を経て、42歳から歴史ライターとして活動。とくに城、刀剣、伝説を専門とする
町田てつ[マチダテツ]
1955年、前橋市生まれ。日本大学芸術学部卒。編集者・エディトリアルデザイナー。歴史を中心とした学芸書、ウィークリーマガジン、旅・釣り・猫・鉄道・日本刀・書・美術などの趣味書編集を担当し、多くの書籍の装丁も手掛ける。『Goody』『いいとこ見つけた!』『旅と鉄道』『SINRA』などの副編集長も歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
80
分類756。名刀にまつわる伝説を紹介した本▽[1.神剣]草薙剣/小烏丸/蛍丸[2.霊剣]山姥切国広/鬼切/蜘蛛切/ニッカリ青江[3.破邪剣]童子切安綱/陰陽丸/村正/雷切丸[4.無双剣]圧切長谷部/骨喰藤四郎/同田貫正国/小夜左文字/波泳ぎ兼光など▽刀剣ファンでないので響きませんが作者はだいぶお好きなんでしょう「写りもたち、活発である」とか妖怪を切るのにふさわしいとか持ち上げ過ぎな感じ。物語としては面白かった。地名人名にふりがなあり。参考文献等資料多数。2023年発行2025/05/27
リッツ
29
周りに刀好きが多い、私は全く詳しくないがまつわる伝説に惹かれ読んでみた。三種の神器直刀の『草薙剣』から始まり武人たちが頼みとした数々の刀…これはあの人たちに読ませたら目がランランとするのではないかという解説と写真も紹介されていた。私はやはり試し斬りや妖刀など怖いと思う気持ちが先走るが史実と伝説の両方で語り継がれる物語は凄い。馬鹿な余談ですが耳で拾って知っていた『同田貫』(どうたぬき)を『胴狸』だと思い込んでいた。2024/02/29
きたさん
17
こういう本を探していました。ある種独特な刀の名称について、その名の由来となった「物語」を中心に書かれているので、歴史的なことに疎い私でも、ひと振りひと振りのエピソードをひたすら楽しく読めました。例えば小狐丸の項には三日月宗近、山姥切国広の項には本作長義などゆかりのある刀の所以も書かれているのが、より読みやすかった。2023/11/07
あねさ~act3 今年1年間は積読本を無くす努力をしたいなぁ。←多分無理🤣
10
刀の由来の物語とか結構面白かった。 名前しか知らなかった刀とか……。 勉強になります。2024/05/17
ユキタ
5
図書館。世に名高い名刀には逸話が付き物。真偽のほどはさておいて、名刀に相応しい逸話の数々に心おどる一冊だった。値段と折り合いが付かなくなってしまうだろうけど、刀身の写真はカラーが良かったな。2024/04/03