内容説明
森が、「心安らぐ、いやしの場」として、ふたたび愛され始めた。南北に長い日本列島は、北海道から沖縄までの温暖多雨な気候と変化に富んだ地形に恵まれ、世界に類のない豊かな森を育んだ。かつて森は、その保水力で田をうるおし、稲作文化をしっかりと担っていた。そのため鎮守の森は畏敬の念をもって、名社名刹の森は瞑想と修行の場として崇められていた。列島が開発され尽くし、巨樹巨木が失われようとする今、私たちは森の大切さを改めて知らされた。「心安らぐ、いやしの場」として。本書は、NHK‐BS2放送『日本の森』のすべてを一冊にまとめたものである。
目次
富良野の森(北海道)
阿寒の森(北海道)
白神山地の森(青森県)
早池峰の森(岩手県)
八幡平の森(秋田県)
栗駒山の森(宮城県)
月山の森(山形県)
尾瀬の森(福島県)
八溝山の森(茨城県)
奥日光の森(栃木県)〔ほか〕