出版社内容情報
富士山では永久凍土がとけ、南アルプスではお花畑が消え、丹沢や筑波山ではブナ林の荒廃が進んでいる。一見ばらばらに見えるこれらの異変は、長い進化の歴史のなかで保たれてきた山の生態系が、いま大きくバランスを崩しつつあることを示している。その背景にある共通のキーワードが「地球温暖化」だ。
豪雨による登山道流出、シカやイノシシの異常繁殖、クマの出没、生物季節の攪乱──。山で起きている変化は、地球規模の温暖化と密接につながっており、私たちの暮らしや経済活動とも無縁ではない。豊かで便利な暮らしを支えてきた活動が、結果的に高山生態系を危機に追い込んでいるとしたら、いまその現実を知ることは、誰にとっても欠かせないことだろう。
本書は、大雪山から霧島連峰・韓国岳まで、日本各地の山で進行する異変を現地取材と最新研究で追った。伊吹山のシカ食害、南アルプスの高山植物の衰退、北アルプスの氷河やライチョウ、富士山の永久凍土──。個別の事例を「温暖化」という軸でつなぎ、山岳環境全体の変化を浮き彫りにする。
月刊誌『山と溪谷』の連載から大幅に加筆。
いま山で何が起きているのかを知り、これから自然と暮らしを考えるための一冊。
【目次】
■内容
第1章 世界で最も気温が高い場所にある日本の「氷河」の行方
第2章 温暖化時代を生き残れるか? 奇跡の鳥ライチョウが飛んだ日
第3章 消えたお花畑--シカの食害と温暖化
第4章 マイクロプラスチックの雪が降る
第5章 変わりゆく霊峰高尾山と2つの危機
第6章 世界の山の温暖化事情最前線
第7章 「登れない名山」伊吹山のシカと豪雨災害
第8章 ブナの森が消える日
第9章 溶ける富士山
第10章 登山道で環境を再生させる
第11章 なぜクマは山を降りるのか?
第12章 花が咲いても虫がいない? 狂わされた生物季節
内容説明
地球温暖化という言葉が、遠い話のように聞こえていた時代は終わった。私たちの生活は、無視できないほど温暖化の影響を受けはじめている。山は生活の場と地続きなだけに、その変化は暮らしに直結する。暮らしの安全を守るためにも今知っておきたい「山の温暖化」12の事例。
目次
世界でも温暖な場所にある日本の「氷河」の行方
温暖化時代を生き残れるか?奇跡の鳥ライチョウが飛んだ日
消えたお花畑―シカの食害と温暖化
マイクロプラスチックの雪が降る
変わりゆく霊峰高尾山と2つの危機
世界の山の温暖化事情最前線
「登れない名山」伊吹山のシカと豪雨災害
ブナの森が消える日
解ける富士山
登山道で山の環境を再生させる
なぜクマは人里に下りてくるのか?
花が咲いても虫がいない?狂わされた生物季節
統合的生態系管理を目指して
著者等紹介
岡山泰史[オカヤマヤスシ]
1969年神戸市生まれ。筑波大学生物科学研究科博士課程前期修了(理学修士)。高校時代は山岳部、大学ではワンゲルで日本の山の魅力にめざめる。大学院で植物生態学を専攻した経験をもとに、山と溪谷社に入社後は保全生態、生物多様性、近年は気候危機をテーマに取材、編集に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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