長谷川恒男 虚空の登攀者

長谷川恒男 虚空の登攀者

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784635340076
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C0075

内容説明

谷川岳・明星山からアルプス三大北壁・アコンカグアまで輝かしい足跡を印しながら、その後ヒマラヤではついに頂を勝ち獲ることなく逝った。生が僥倖でしかない道をなぜそれほどまでに求めたのか。最後まで高みを目ざすことにこだわったクライマーの生涯。

目次

第1章 八百万人の風景
第2章 死んだっていい
第3章 やさしい嵐
第4章 風のなかの声
第5章 さらば、友よ
第6章 アルプスの暗い壁
第7章 ウルタル・命の谷

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

38
夢枕獏さん『神々の山嶺』羽生のモデルとなった森田勝と明暗を分けた長谷川恒男グランドジョラス登頂写真有り。序盤は嫌な人間としか思えなかった人を恋うるハリネズミ長谷川。ハリは成功に伴う成長に埋まって行くものの本質は変わらず。一人の社会人・家庭人としては否定せざるを得ない生き方。同時に嫉妬に似た羨望を禁じ得ない。生命の危険除けば読書子も皆ソロクライマー。魅力的な作品と云う未踏峰、挫折は有れど登攀止める事できない。一冊の未踏峰登頂は別の未踏峰への入り口。図書館取り寄せで届いたこの本巻末の参考文献。→続2011/04/30

つちのこ

3
ヨーロッパ三大北壁冬季単独登攀を成し遂げた長谷川恒男のその後は、ヒマラヤにこだわったもののどこか迷走していた感じがする。長谷川がどこに向かおうとしていたのか、死に場所を探していたのか。森田勝にもそれを感じたが、長谷川も不完全燃焼のまま不遇の中に消えた孤高の登攀者だったと思う。(1995.1記)1995/01/10

おふねやぎっちらこ

1
常に挑戦的な山屋は,最後は山で死ぬのね2003/09/09

Yoshihiko Nakade

1
「狼は帰らず―アルピニスト・森田勝」を読んだらこれを読みたくなる。初めて読んだときも今も同じである。勝者:長谷川、敗者:森田 と言う風に語られる、もしくはそうとらえられてはいるが・・・数年ぶりに読み返してみると、最初ほどそう思わなくなった気がする。やはり読んでよかったなぁ。2012/07/16

philosophia1976

0
アルプス三大北壁登攀など日本を代表するアルピニスト長谷川恒男の伝記。資料や出版物、インタビューによる評伝となっている。著者は登山家の山に対する姿勢は生まれ育った時代の影響を色濃く引いていると考えている。ベビーブーム世代800万人の一人として生まれた長谷川が名をあげるためにとった稚気で傲慢で無礼な態度に人が去っていく十代、二十代前半のことなど「長谷川礼賛」でなく、第三者の目から見た「悪い面」もちゃんと描かれていて「ハセツネ」の前に長谷川恒男という人物を知りたくて読んだがとても読んだ価値のある内容だった。2017/10/07

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