感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
91
山怪シリーズの4冊目。話の内容は前の3冊同様に山に入った時の不思議な体験や、聞いた話をまとめた本。どれにも出てくるのが、人玉、狐や狸に馬鹿される話、大蛇やツチノコの目撃談、突然現れたり消えたりする人の話など。狐や狸に馬鹿される話は全国にあるし、大蛇はどれもが消防ホースの太さという。それは何かの見間違いや、疲れた時に錯覚したり、寝てしまったりかもしれない。しかし私はそれ以上深く検証せず山の不思議さとしていつまでも残してほしい。その為にも山の乱開発には反対する。永遠に馬鹿される山でありますように。図書館本2024/11/08
たいぱぱ
70
現代版・遠野物語再び!日本全国の山を拠点として生活する人の体験談なのに、シリーズ通してどこか似たような話が多いのが不思議。慣れた山やいつもの帰り道で迷う話、お風呂と間違えて山の中で寛いでる話等は、もしかして磁場が人の脳になにか作用するとか…科学的に説明がつくのではないかとも思う。その反面、山の中で女性に会う話がたくさんあるのは、山の神は女性だから?と非科学的な思考も働く。狸狐に化かされたというのは、山で働く人が何か原因がわからないものに対して、安心を得るための理由がほしいからではないか?という説は納得。 2023/11/28
yukaring
67
ハロウィンに合わせて怖い本を。山で暮らす人々が遭遇した奇妙な体験を取材した現代版『遠野物語』。同じ場所をグルグルと回り続ける、何故か家と間違えて道ばたで寝ているといった狐に化かされたとおぼしき体験や山奧で謎の女性や子供、修験者を見たという話、神隠しのように忽然と姿を消してしまう人々や伐採しようとすると事故が相次ぐ木など山には"山怪"と呼ばれる不思議がまだまだ言い伝えられている。それらを淡々と語る人びとの話にはリアリティがあり、山は異界との境界であることを再認識すると共に静かにゾクッとさせられる1冊。2023/10/31
南雲吾朗
63
怖い話は、あまり得意じゃないのだが、この本は、なぜか最後まで読めた。おどろおどろしい感じがしなかった。いきなり4巻から読んでしまったが、徐々に他の巻も読んでみようかな。2023/05/15
ポチ
51
狐や狸、幽霊、妖しげな不可思議な現象の数々は、ひっそりと確かに息づいているんだなぁ、と感じた。自分では体験したくはないですが…。2023/03/04