内容説明
本書はモスクワの「プラネータ」出版社が収集した写真資料を、独自に編集したものである。これらの作品群の特徴としては、年代的にいわゆるダゲレオタイプ(銀版写真)が実用化された1840年代から1917年の10月革命前までのおよそ70年間にわたっていること、撮影された対象としては上は皇帝から下は社会の底辺や、さらには風景にも及んでいることの2点を挙げることができよう。
目次
古き良きモスクワ
幻想都市ペテルブルク
帝政最後の日々
上流階級と民衆
咲き誇る文化
異民族のロシア
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
minamimi
2
モスクワやペテルブルクの多くの建物が「今はもうない」と記述されている。そして残っている建物を見に行ける日は、相当先になるのではないか。19世紀中頃に突然のように、文学や音楽、絵画に演劇にバレエなど、いわゆるロシアの芸術と聞いて思い浮かべる作品が、数多く生まれたとのこと。2022/07/04
Aby
1
図書館の集密書架で発見.大判写真であるので,画像が緻密.お金持ちの肖像写真以外の写真が興味深い.よくぞ撮影し,残してくれた.2013/08/09
えすてい
0
帝政ロシア末期(19世紀後半から20世紀初頭)のロシアの文物を映した写真集。トルストイやチェーホフといった有名な文豪の肖像もある。帝政ロシア末期のモスクワやペテルブルグを中心に、「何気ないロシアの日常」の一ページを味わえる。
カコ
0
帝政末期のロシアの写真集。解説入り。2021/12/24
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