超火山「槍・穂高」―地質探偵ハラヤマ/北アルプス誕生の謎を解く

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784635201018
  • NDC分類 455.15
  • Cコード C0044

内容説明

北アルプスを徹底踏査。いままでの学説を根本から覆した驚くべき真実が明らかになる!地質の謎を解明した待望の書。

目次

第1部 地質探偵事件簿―「天空にそびえる巨大カルデラ伝説」を追う槍・穂高連峰(厚さ1500mも堆積した謎の火山岩;「厄災の山」の戦慄のプロフィール;世界記録が密かに眠る山)
第2部 地質探偵事件簿―北アルプス地質迷宮紀行(「デコレーションケーキ」のできるまで―雲ノ平と黒部川・高天原;大陸生まれの巨峰の誕生秘話―薬師岳・笠ガ岳;火山もないのに湧く神秘―中房温泉、黒部峡谷温泉郷ほか ほか)
第3部 地質探偵事件簿―名山たちの「出生の秘密」(雪倉岳・朝日岳;白馬三山;不帰ノ嶮・唐松岳 ほか)
SPECIAL 地質探偵ハラヤマ特別講義―我が愛しの山、笠ガ岳ストーリー

著者等紹介

原山智[ハラヤマサトル]
1953年、長野県岡谷市生まれ。東京教育大学理学部地学科地質学鉱物学専攻卒業。京都大学大学院博士課程修了。理学博士(1992年)。通産省工業技術院地質調査所(つくば市;現独立行政法人産業技術総合研究所)を経て、1997年から信州大学理学部へ。現在、地質科学科教授。専門は地質学。北アルプスの成り立ちなど、断層やマグマ活動による山脈形成過程の研究を一貫して行なってきた。地質調査所時代は北アルプスや鈴鹿山脈など、主として山岳地帯の「5万分の1地質図幅」調査に従事、年間80‐130日の踏査を行ってきた。北アルプスでの踏査日数は通算で1500日を超えたが、現在でも年間60日以上のフィールドワークを行っている

山本明[ヤマモトアキラ]
長野県諏訪市生まれ。東京理科大学中退。カメラマンを経てライター&編集者に転じ、長らく青年誌で社会ネタからアイドルインタビューまで手がけた。現在はフリーとして福祉、教育、紀行物、アウトドア関連ほか仕事の幅を広げる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoneyama

10
1993年頃、槍穂高周辺の地質調査を一身に続け、それまであいまいな火山性の半深成岩「玢岩」とされていた岩体を溶結凝灰岩であると見抜き、更にそれは176万年前に阿蘇なみの巨大カルデラの底に溜まった火砕流砕石物だったというモデルを実証していく。話を聞けばすぐだが自力で現場を歩き倒して導き出した原山氏の興奮と満足は想像に余りある。滝谷花崗閃緑岩体の140万年という「世界最若」岩体の発見も。探偵と素人の掛け合いがちょっとふざけて興ざめだが読み手の幅を広げている。日本一の槍・穂高の成因、最近まで未踏だったのがすごい2024/06/13

あっちゃん

2
北アルプスの生い立ちを知りたい人、これを読めば全てが分かります!!!!ていうのは言いすぎだが、読むと本当に面白いですよ2009/08/20

イツシノコヲリ

1
槍ヶ岳一帯が昔は巨大カルデラであることを地質学的に解き明かしていくミステリー小説のような構成である。近年にカラーの似たような書籍が出たので、そっちの方が読みやすいとは感じた。岩石学もちゃんと勉強しないといけないな2024/09/24

yamakujira

0
地質学の権威、原山智のフィールドワークに同行した友人が、初心者の視点で超火山の存在をさぐる、っていう内容。でも、親しみやすくしようとしたのか、おちゃらけた文章が逆効果、読みにくくなっちゃってる。もったいない。 (★★★☆☆)

(まだない)

0
地質探偵こと信州大学・原山教授とその山仲間である親友・ライター山本のミステリー珍道中ものとして書かれた槍・穂高連峰にかつてあった巨大カルデラをはじめ、北アルプスの山々の地質を紐解くお話。ん~、一回読んだだけでは覚えられないほど奥が深い。(2025/3/6読了)☆3.0点2025/03/06

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