内容説明
辺境放浪40年、ヒマラヤに憑かれた男がたどり着いた伝説の正体。
目次
プロローグ ヒマラヤ放浪の果て
第1章 クーンブ―イエティの起源を探る(クーンブへの旅;イエティの目撃談と伝承;イエティが現れた谷へ;雪男探検隊が追い求めたもの)
第2章 トルボ―ヒマラヤ辺境にメテを追う(トルボへの旅;メテの正体が判明;雪男の真実に迫る;メテの棲息地調査)
第3章 ムスタン―生きている雪男を探し求めて(ヒマラヤの小王国ムスタンの旅;ダモダールクンド探検)
エピローグ ヒマラヤ観光化の時代に
著者等紹介
根深誠[ネブカマコト]
1947年、青森県弘前市生まれ。明治大学卒業。山岳部OB。日本山岳会会員。1973年以来、ヒマラヤに通い続ける。国内では、白神山地の自然保護に挺身したことで知られる。辺境、自然、そこに生きる人間をテーマとした著作が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こうきち
2
KindleUnlimitedで読了。 こういう本を、何年も読んでいませんでした。 大自然の不思議さ、そこで暮らす過酷さ。未開の地の魅力。押し寄せる近代化の波。 日本では、90年代までよく話題に上っていたテーマです。 小泉改革以降、こういった話で盛り上がる事はほとんどなくなっていました。 学生のころの、旅や地球の不思議に憧れた気持ちを甦らせて貰えました。 イエティに関しては、色々と経緯の内容的な悪さもあって、ちょっとがっかりですが、書籍としてはとても楽しく読めました。たまには、こういう本も読まなくちゃな。2018/07/07
qoop
2
〈イエティの正体を突き止めた〉という著者の確信を支えるのは、ヒマラヤ辺境集落に住まう、イエティと生活圏を接する人々の言説。現地に於ける常識が、諸外国人には見えていない。生活圏を接するからこそ生まれる恐れ敬う心性と、実在が確認され/生態が研究されている動物に神秘もロマンも感じない心性。作者が、そこに前近代と近代の断絶を見るのも頷ける。同じヒマラヤでも、ヒマラヤ遠征の外国人たちと接する機会の多い地域の人々が、イエティを迷信だと笑う姿が一番印象に残った。2012/07/30
志村真幸
1
『遙かなるチベット』『シェルパ』に続くヒマラヤ三部作の最後の一冊。 1990-2000年代にブータン、シッキム、チベット、ネパールで実施した雪男調査の結果をまとめたもの。実に綿密かつ計画的に探査がなされている。結果として、雪男の正体について一定の結論が出されている。しかも、単純な結論ではなく、どうして「雪男」というようなものが存在すると考えられるようになったかが明確に示されており、興味深い。 また、ヒマラヤへの旅行記としても、きわめて充実している。 2018/12/18
ナツ
1
イェティの確信にせまるまでの周りの話が長く間延びする。が、納得の結果!少々残念ではあるが・・。2016/09/23
ず
1
正体がちゃんと分かる!2013/01/24