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内容説明
おれたちの山と里を壊してはなんねえ!日本百名山のひとつでもある、上越国境の巻機山のリゾート開発にたったひとりで反対。貴重な故郷の自然と暮らしを守った、山の宿「雲天」の親父の物語。新潟県南魚沼郡塩谷町清水。新潟・群馬県境にある巻機山を舞台にスキー場開発計画が浮上した。度重なる開発計画に、地元集落で唯一反対した民宿がある。民宿の名は「雲天」。ムラ社会のなかで開発計画に反対するということは、村八分を意味していた。開発企業の雇ったヤクザにも脅された。それにも負けず、スキー場反対を貫いた雲天のとうちゃん、かあちゃんの生き方は、地域振興の美辞麗句で開発に踊らされる安易な風潮に対して、鋭い一撃となるに違いない。
目次
序章 清水集落と巻機山
第1章 山の宿―雲天
第2章 とうちゃんの自然観
第3章 開発に踊らされた清水
第4章 とうちゃん、巻機山に生きろ
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ressenti-man
0
若干看板に偽りありで、とうちゃんだけでなくかあちゃんの役割も大きいし、主題の「叛乱」より副題の「巻機山に生き」ることの方がどちらかというと記述の中心。その生活を成り立たせる民宿の運営にはかあちゃんが大きな役割を果たしていることもあるし、勇ましい感じのタイトルは、耳目を集める面では効果的かもしれないが、外している感じがする。ともあれ読んでよかった。とうちゃんの積雪期?利根川源流の猟の様子とか、山スキー的にも興味深いものだった。2013/02/05
mcpekmaeda
0
巻機山の自然とバブルの時代の雰囲気を丁寧に描いた良書だと思います。2021/11/22