ヤマケイ文庫<br> 懐かしい未来―ラダックから学ぶ (増補改訂版)

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ヤマケイ文庫
懐かしい未来―ラダックから学ぶ (増補改訂版)

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  • サイズ A6判/ページ数 397p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784635049047
  • NDC分類 302.254
  • Cコード C0175

内容説明

ラダックに脈々と受け継がれてきた、自然と調和した理にかなった暮らし、それを支えてきた智恵を再認識したスウェーデン人のヘレナは、開発、近代化の持つ危険性を感知し、巨大な流れを超える道を探りはじめた。グローバル経済による環境破壊と地域経済の崩壊が、人びとから時間と幸福を奪いとる現実―。そしてそれを超えていくための、もうひとつの未来が浮かび上がる。本書は、最新の内容も含めた増補改訂による文庫化である。

目次

第1章 伝統(リトル・チベット;大地とともに生きる;医者とシャーマン;共生;振付けのない踊り;仏教―ひとつの生活様式;生の喜び)
第2章 変化(西洋の到来;火星からの人びと;この世はお金で回る;ラマからエンジニアへ;西洋式の教育;中心地の引力;引き裂かれた人びと)
第3章 ラダックに学ぶ(物事に白黒はつけられない;「開発」のごまかし;カウンター・ディベロプメント;ラダック・プロジェクト;懐かしい未来へ)
第4章 グローバルからローカルへ(地域からはじまる未来;幸せの経済学)

著者等紹介

ノーバーグ=ホッジ,ヘレナ[ノーバーグホッジ,ヘレナ] [Norberg‐Hodge,Helena]
国際NPOローカル・フューチャーズ創立者兼代表。スウェーデンとドイツに育ち、7カ国語を駆使する。1975年ラダックに入り、初めてのラダック語―英語の辞書を作成。ラダックに息づく伝統智とともに、グローバル経済の構造的暴力を深く読み解く。そして抜本的社会変革のビジョンとして、「ローカリゼーション」を提唱、その運動を国際的にリードしてきた。もうひとつのノーベル賞と言われるライト・ライブリフッド賞(1986年)、五井平和賞(2012年)を受賞

鎌田陽司[カマタヨウジ]
社会起業家、講師、コンサルタント。1963年東京生まれ。東京大学農学部農業経済学科卒、サセックス大学大学院(イギリス)開発と社会変容の人類学修士。同博士課程中退。川喜田二郎、竹内敏晴、アーノルド・ミンデルらに師事。世界の抜本的再構築を目指し、実践的平和教育やエコビレッジデザイン教育、チベット伝統医療、森づくり、川の保全、地域づくり、ローカリゼーションの推進等の社会的事業をネパールや日本等で立ち上げ、運営。懐かしい未来ネットワーク代表。宙(そら)の学舎(いえ)代表。アジア学院特別講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

33
1章で楽園ラダックを、2章で悪い変化を、3章で事業活動を描いた本書。今回は増補版の結論部分について。◉強大な“グローバリゼーション”を憂い、「悪意はなく構造的な陰謀だ」と説き、対抗措置として「下からの活動」を勧められますが、私個人にできることは少なすぎ、遠大すぎるテーマだと思ってしまいます(『人新世の資本論』と同じ読後感)。しかし(「この30年間、私たちの暮らしや環境は留まることなく劣化してきた」という解題者の認識はさておき)”よりローカルへ“という「幸せの経済学」の追求は忘れずにおきたいとも思いました→2022/08/16

アナクマ

28
印パあたり。チベットと文化共通、ラダック地方の滞在記1975-91年。ローカリゼーションを提唱するNPO代表者の作。40ヵ国で出版。◉1章_グローバリゼーションのエアポケット、「古き良き」自給自足民の参与観察記の様相で淡々と叙述。農耕牧畜から医術祈祷祭祀、相互扶助などの描写はもはやファンタジー小説を読むような気にさえ。しかし観察の眼は鋭く、人類学というか地域/地元学な視点が次第に増える。◉2章は観光や資本主義の流入による文化変容の章、未読。編者の解題などもあり、先も楽しみ。なんといってもこのタイトルよ。2021/02/13

アナクマ

21
第2章_変化。黒、黒、暗澹たる変化。近代化が、ラダックの衣食住、宗教、自尊心、良き伝統、あらゆる面に及ぼす悪影響/変化を描きおこす。ありきたりの話、どこかで見た経路。うんざりして読むのをやめるか…と何度も思いながら読了。分割分類する発想(土地、時間、世界観…)、資源がゴミと看做されること、などがノドに刺さる。◉過去はバラ色、変化は黒色、そんな事だけを言い立てたいわけではない、のだと信じて、さあ第3章へ。未来への鍵は?。松村圭一郎の「ずらし/越境し/組み合わせ/光をあてる」構築人類学が頭に浮かんでいます。→2021/02/21

アナクマ

20
3章_原著終章は、著者らの活動紹介など。◉「アメリカの進歩的な人たちの生活は、ラダックの伝統的な生活にとても近い」という皮肉。「起きていることの全体像を見ようとせず/見ることができないことが問題だ」互いがこれを知ることで生じる変化を想像しよう。◉ グローバリズムの行く末に恐怖を感じ、ポンピングブレーキ(最新はSDGs)を試みる私たちですが「最も古い文化と最も新しい文化との間に相似の関係が生まれてきている」とは91年の達見。◉「自然や人間への敬意を起点とするなら、多様性は避けられない」良い読書旅だった。→2021/02/23

アナクマ

17
1章_続き。伝統の一妻多夫、逆もあり「人口抑制が環境とのバランスを維持するための重要な因子」。性差には慎重に「女性中心のインフォーマル・セクターが大きな役割を果たす」。土地は分割相続せず「所有者ではなく管理人という方がふさわしい」。文化的・宗教的基盤の僧院は口べらしの受け皿でもある。◉以下もじつに興味深い。「他人のために責任を果たす5歳児」「確信的な言い方をしない」→話し手と聞き手の関係性に応じてbe動詞が20にも変化する言語。「開かれた自我感覚」「大家族と緊密な社会が、成熟し均整のとれた個人をつくる」→2021/02/14

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