内容説明
隊長・椎名誠率いる「あやしい探検隊」は突如的無計画な招集のもと、南へ北へ、海山川へ。焚火と酒をこよなく愛する男たちは、神津島の烈風登山で神々を感じ、南九州の温泉でバカになり、富士山のふところで格言に人生の真理を探した…。心地よい時間を求めて日本中を旅した“あや探”至福の旅記録。
目次
序章 早春の突如的八ガ岳アイス・クライミング
第1章 神津島・天上山/風の島ずりずら風雲録
第2章 南九州ばか湯ばか酒ばか唄旅
第3章 あっぱれ富士山/晴天清貧人生格言感涙旅
第4章 雪山雪洞炉辺夜話的追想旅/すべりつつヒトはいろいろ考える
第5章 冬枯れの男体山/大汗ポリプロピレン旅
第6章 赤眼酔談=沖永良部島編―森羅万象諸国偏辺焚火話
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年東京都生まれ。作家。1979年より、小説、エッセイ、ルポなどの作家活動に入る。旅の本も数多く、モンゴルやパタゴニア、シベリアなどへの探検、冒険ものなどを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆいまある
53
あやしい探検隊も老化が進み、今の私と同世代に。もう体力に任せた無茶はせず(それでも氷の山は登る)温泉でほのぼの。ダイバーのアイドル中村征夫さんも椎名さんの仲間だったのか。カヌー犬ガク登場回数多し。だがこの頃から犬は放し飼いにすべきとの持論を展開し世の中との衝突を煽りそうではある。今までより椎名さんの文章がうまい。だが木村弁護士の無茶が無い分大人しくなり、面白さは薄れる。私も大人を休んで海に行きたい。行きたい。行きたい!2019/12/20
Sakie
17
気分が鬱屈する。そうだ、こういうときは世間の四方山何処吹く風な人のエッセイを読むのがいちばんだ。行きたいところへ行って、他人に構わずしたいことをして、焚火を眺めて酒呑んで話して、"人生の至福の時間"を味わう。「こうなければならない」はなくて、それぞれにいろいろあるからこそ、無意味さの中に意味がある。いわく「焚火酔談」。シーナさんたちはこのとき30代。それからもう30年以上も、彼らはこうして『ほんほだほひだほひだはふはふ』しているのだ。なんて羨ましい。ずりずらりい。2020/11/25
湖都
14
どうやらシリーズ6作目らしい。道理で説明があまりないわけだ。我が市の電子図書館にはシリーズの5作目以降、しかも3冊しかない…。微妙。ともかく、長い付き合いのおじさん達がアウトドアな短い旅を楽しむ冒険記。内輪ネタが多く、正直面白くはなかった。おじさん達が酒飲んで仲良く盛り上がってるのを横で聞いてる感じ。たわいもない会話が大変リアルだと思ったら、録音したものを書き起こしている部分もあるとか。いくつかの旅が収められているが、1番好きなのは格言を作る旅。そういう一見くだらないことを真面目にする大人が好き。2020/03/19
りょう
7
少し昔の、あやしい探険隊ったって、探険してないで、飲んで焚き火してるおじさんたちのあれこれ。シーナさんの本も売れなくなってきたんだなあ。時代が変わったんだなあってつくづく思う。あたしも、あんまりおもしろくないもん。なんか、空気感がちがうかんじ。2018/06/10
のげぞう
3
日本のあちこちをキャンプ旅した話2016/12/13