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ヤマケイ文庫
宇宙船とカヌー

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  • サイズ A6判/ページ数 462p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784635047647
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0175

内容説明

父フリーマン・ダイソンは世界的な物理学者で、星への夢を巨大宇宙船オリオン計画やスペース・コロニーに託す。息子ジョージ・ダイソンは、十七歳で家を出て、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア沿岸の大自然の中での暮らしを選び、巨大なカヌーの建造を夢見る。交わることのない父子の生き方の中に、技術主義、エコロジカルな生活様式、世代間の断絶など、一九六〇~七〇年代アメリカのさまざまな姿を浮かび上がらせたベストセラーを復刊。

目次

ブーン・ブーン・ブーン
ほとんど気違いの目つき
彗星
ムササビたち
ヴンダーキント、あるいは神童
火災旋風
青き微笑み
刑務所
種の起源
水夫としての二年間〔ほか〕

著者等紹介

ブラウワー,ケネス[ブラウワー,ケネス] [Brower,Kenneth]
1944年、サンフランシスコ生まれ。環境問題や国立公園などに関する著作で知られる作家。環境保護団体、「シエラ・クラブ」や「地球の友」からの刊行物の編集や執筆にも関わってきた

芹沢高志[セリザワタカシ]
1951年、東京生まれ。環境計画家。神戸大学で数学、横浜国立大学で建築を修めたのち、株式会社リジオナル・プランニング・チーム主任研究員として、エコロジカル・プランニングに従事。89年にP3 art and environmentを開設し、現在統括ディレクターとして、さまざまなアート、環境関係のプロジェクトを展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

5
父子は脱人間化を目指した。父フリーマンは戦争中に原爆を作った人間と技術を地球外に向け、宇宙人となる構想を練った。人間の傲慢に反旗を翻す60年代、息子ジョージはカヌーを自作してヒト生命体となり、自然環境の中に没入する。が、ダイソン父子の2つの脱人間化の方向から人間概念の更新を説く本書の主張は、科学史家となったジョージの著書で新たな展開を始めるようだ。その著書『チューリングの大聖堂』では、別の脱人間化の可能性としてコンピュータ開発に関する創世記が書かれ、プリンストン高等研究所に赴任する父フリーマンが描かれる。2022/03/09

トラッキー

5
不思議な魅力を持った本だ。延々と手作りカヌーを作り上げる過程やそれでのアラスカへの航海、そして未開の浜辺での生活の話などが続く。どこかで我慢できなくなって本を放り出すだろうと何度も思いながら、450ページの大作の終わりまで付き合ってしまった。宇宙を目指す物理学者の父と、自然の中で生きる息子の生き方と、どこか奥深くでしっかりつながっている二人の関係に共感を覚えたからだろうか。2017/02/12

ふん

4
エミリーの「エポキシ」にたどり着いたとき、ああ読んでよかったなあ、と報われた気持ちになりました。映画化するならジョージはアダム・ドライバーしかいない。2020/11/20

ゆかっぴ

3
自分の生活とはまったくかけ離れた次元で生きているダイソン親子。それぞれに自分の信じた道を突き進む力のある二人だが、その方向性はまるで違っているのも面白いです。息子ジョージのようには到底生きられないけど、その見た景色を見てみたいと思います。最後、親子が少しお互いを認めあえたのがしみじみよかったです。2019/06/03

縁川央

1
最新の物理学で宇宙を目指す父と伝統のカヌーで海を駆ける息子の物語。反発ではなくて敬意がそこにはあって、方向性は違えど冒険する心は変わらないのだ。アラスカ行きたいな。大自然に身をおいて生活してみたい。2021/08/29

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