Yama-kei classics
新編・風雪のビヴァーク

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784635047029
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C0395

内容説明

新編集で解き明かした稀代のアルピニスト、松濤明。1949年1月、風雪の槍ガ岳・北鎌尾根に消えた松濤明。巷間にはその悲劇的な最期ばかりが取りざたされ、登山史上における松濤明を理解する者は少ない。本書は、これまでの『風雪のビバーク』で見逃されていた記録を掘り起こし、遺書も完全に復刻。詳細な解説を加えた決定版。

目次

穂高生活(滝谷第四尾根単独登攀その他)
一ノ倉沢(滝沢Aルンゼ登攀)
三ツ峠
ザンザ洞
仙丈・甲斐駒ガ岳
八ガ岳(赤岳)
八ガ岳縦走
天狗岳
北穂高岳 滝谷第一尾根の冬季初登攀
北穂高岳滝谷第一尾根~第四尾根〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姥南無 証元

2
登山家松濤明の生涯。 遭難したときの日記、遺書が壮絶だ。命と山の向き合いを常にしてきた松濤の遺書に言葉もない2014/10/29

コカブ

1
1922年生まれの著者は、旧制中学に入学後、東京登歩渓流会という登山団体に所属してクライミングを中心に新ルート開拓登山を行う。戦争中は出征するが、戦後に登山活動を再開。1948年冬に北アルプス縦走に出発するが、遭難死する。元々著者がつけていた手記に、遭難死した時のメモを加えて構成したものが本書。僕がしているようなレクリエーションとしての登山ではなく、ルート開拓をする冒険登山に近い登山家だと思う。そうすると生還が最優先になるわけで、失敗した山行で最後に書いた手記が公開されるのは本人には不本意かもしれない。2015/10/17

さえ

1
何度読んでも、遺書が胸を打つ。最後の日記の天気を記した「フーセツ」という言葉。それが何日も続くのが、悲しい。2011/01/28

きよ

0
小説と違って現実そのもののため、リアリティがハンパない。(当たり前ですが。)専門用語や実際いった事が無い山がほとんどのため、理解度が半分以下だと思われますが、文章の巧みさは素晴らしいと思った。現在のレジャーとしての登山と全く様相が違うのが非常に印象的。ただ、自然の厳しさもハンパないと思った。2016/09/13

yamakujira

0
仲間とともに風雪の北鎌尾根で凍死した、若き登山家の遺稿集。仲間を置き去りにできず、従容として死に向かう中で残された遺書は胸をうつ。悲劇の美談で語られがちだけれど、天候の不運があったとはいえ、判断ミスが命取りになったようだ。親と恋人の悲嘆を思うと、残念でならない。 (★★★☆☆)

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/26483
  • ご注意事項

最近チェックした商品