内容説明
苦悩する19世紀イギリスの教師たち。デイム・スクールと呼ばれる「おばさん学校」から公教育へ。民衆の手から国家の枠組みに取り込まれてゆく初等教育の姿をとおして、変貌するイギリス近代を考える。
目次
序章 周縁からの出発
第1章 デイム・スクールと公教育
第2章 リテラシィから学校化社会へ―国家・社会・教育
第3章 デイム・スクールとイギリス民衆文化論―読むことと書くことの間
第4章 地域社会のなかで―一九世紀ニューカースルの公教育学校とプライベイト・スクール
第5章 民衆の教師・教育観
第6章 自由主義国家と教師
著者等紹介
松塚俊三[マツズカシュンゾウ]
1946年、愛知県生まれ。1980年、名古屋大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、福岡大学人文学部教授
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