感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
minochan
7
世界史をサボった自分にとって本書は、英歴史入門とするにはとっつきにくかった。ただ本書読み進めながら関連する小説、映画、世界史の教科書と行ったり来たりすることでいくらかイギリス理解が深まった。そういう意味で本書は自分にとってまさにヒストリカル「ガイド」となってくれた。 もちろん一冊本読んだだけで分かった気になるのもどうかと思うが、少なくとも個人的な目標ー英短期留学に向けて英国そのものに興味もつことーは果たされたので良しとしている。2023/08/21
tieckP(ティークP)
5
イギリスの政治史を中心とした歴史をよくぞここまで少ない頁数にまとめあげたなあと感心してしまう良著。ブリタニカの辞書記述を担当なさってそれを三倍に膨らませたと述べられているので、それが全体のバランス感のよさと適度な語りのゆとりに繋がっているのかもしれない。しかも明示的に自分の説明が通例とは異なるとことわった上で、「マグナ・カルタ」の重視は後からの再解釈のおかげだとか、「産業革命」は否定的表現だったとか、史学に踏み込んでの見解も披露していて、知的な刺激も受けられる。イギリスの近代への批判的な目線もあり秀逸。2018/03/17
minochan
2
(再読)イギリスも日本も同じ島国だけど、他国との関わりの頻度が全然違う。日本史では近代まで国内中心の話題がほとんどなのに対し、イギリス史では他国の名前が頻繁に登場する。この違いは、同じ島国といえども大陸との距離の微妙な違いに起因しているのかもしれない。また、イギリスは産業革命や議会制の確立などで、他国を牽引する場面が多い印象を受ける。それに対して、日本は近代以前に何かを発信したことがあったのだろうか。ヒトが西から東へと伝播してきた歴史を考えれば、この違いを単純に比べるのは酷なことなのかもしれないが。2025/01/03
ハム太郎
2
一国の歴史を俯瞰しながら, 個々の出来事の因果関係も丁寧に記述してあり, 全体的に要領よくまとめてある. 良書.2017/06/27
Nozaki Shinichiro
1
一見旅行ガイド的な雰囲気ですが、実態は歴史ガイド。大陸の端にある島国ということで、日本と似てるのかとおもいきや、全然違いました。ヴェネツィアに近い印象。通史が分り易くまとまっててよかったです。面白い国ですね~。2014/07/27