感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なる
4
前回で無実の刑を受け梁山泊へと落魄した林冲に代わって、第三巻の主役は青面獣・楊志。冒頭からいきなり林冲と楊志の対峙から始まるという斬新な書き出しに期待が止まらない。とはいえ林冲が如何にして梁山泊へ下ったのか、という流れもフォローしている。中華最強と呼ばれる林冲に引けを取らない楊志。絵巻水滸伝の面白い所は、この楊志が英雄・楊業の子孫であるという原点のさらっとしたエピソードなども深く掘り下げていく点にある。脇役の登場人物にもキャラクターが立てられていて本編を崩さない絶妙なバランスで活躍するのもいい。2020/04/16
ちまき
1
林冲と楊志が出会うところから公孫勝登場まで。｢本を読むためだけに生まれて、読みながら死んでいく｣と信じて疑わなかった純朴な書生の呉用先生が、いつどんな経緯で銅鏈使いになったのか気になる。原典にない阿姜と白勝の裁判、呉用先生が冴えていてカッコいい……さすが智多星！！2018/09/29
