出版社内容情報
キリストがはりつけになった十字架の断片とされるものを全部合わせると、ビル一杯の量になるという。また、イエスが幼児のときに抜け落ちた乳歯とか、聖母マリアがイエスを身ごもったときつけていた肌着とか、聖母マリアがキリスト処刑を目の前にして、悲しみのあまり頭をかきむしったとき頭から抜け落ちた毛髪とか、残っているはずもない荒唐無稽な聖遺物がいっぱいあるという.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 313頁、より)
内容説明
本書は、近年の救米学界の諸業績を手がかりに、中世人一般の宗教意識の一半を探り、それを彼らの信仰や生活と相関させ、そうすることによって中世キリスト教(カトリック)発展の一側面に光をあてようとした試みである。
目次
第1章 聖人崇敬(聖人崇敬の始まり;初期中世の教会)
第2章 修道院と聖遺物(外民族の侵入と修道院;聖遺物盗掠の横行;新時代への胎動)
第3章 聖人と巡礼(普遍的聖人の擡頭;列聖;国際的大巡礼の発展 ほか)
第4章 宗教改革と聖人の運命(中世末期の諸相;国家的聖人の登場;イングランドの宗教改革と聖人の行方)
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- 和書
- 労働条件保護法の展開