内容説明
人は自然のなかでどのように生き、その結果、自然はどう変化したか。その変化を人はどのように取り込んできたか。地球環境問題の根底にあるこの相互作用環の解明に立ち向かう総合地球環境学研究所。シルクロード、カラ=ホト遺跡を中心とした調査を通して、理科系と人文系の壁を越えた大いなる可能性を紹介する。
目次
第1章 地球環境学の幕開け
第2章 気候が歴史を決めたのか
第3章 天の山からの黒い水
第4章 涸れる黒水
第5章 カラ=ホト(黒城)の盛衰
第6章 明・清時代の黒河流域
第7章 中華人民共和国の環境政策
第8章 総合学問としての地球環境学と歴史学
著者等紹介
中尾正義[ナカオマサヨシ]
1945年生。京都大学理学部物理学科卒業。北海道大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士課程修了。理学博士。1985年以来、中国西北部乾燥地域での調査研究。現在大学共同利用機関法人人間文化研究機構総合地球環境学研究所名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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