内容説明
多彩な問いかけ、新たな地平。古代から現代まで、知的歴史学のオムニバス。
目次
建国神話と歴史―古代ギリシアの「ポリス」世界
寓意の思考―魚の象徴学からみた中世ヨーロッパ
国王と諸侯―14世紀ガスコーニュに生きたガストン・フェビュスの生涯から
近世ヨーロッパの複合国家―ポーランド・リトアニアから考える
ぜめし帝王・あんじ・源家康―1613年の日英交渉
「考えられぬこと」が起きたとき―ステュアート朝三王国とイギリス革命
「女性」からみるフランス革命―政治・ジェンダー・家族
帝国・科学・アソシエーション―「動物学帝国」という空間
大西洋を渡ったヨーロッパ人―19世紀のヨーロッパ移民とアメリカ合衆国
「アルザス・ロレーヌ人」とは誰か―独仏国境地域における国籍
もうひとつのグローバル化を考える―フランコフォニー創設の軌跡をたどりながら
20世紀のヨーロッパ―ソ連史から照らし出す
著者等紹介
近藤和彦[コンドウカズヒコ]
1947年生まれ。立正大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
崩紫サロメ
19
少し面白いコンセプトの入門書。網羅的なものではなく、それぞれの時代の専門家に「オムニバス連続講義の渾身の一コマ」といった心づもりで依頼したものという。これから卒業論文を書くが、論文というものを読み慣れていない人にも、「このようなテーマ設定があるのか」と歴史学の奥行きに気付かせ、参考文献によって更に興味関心を深めていくことができる構成になっている。序で紹介されている入門書や工具書を併せ読めば、若い読者にとって大変有益なものとなるだろう。2021/09/13
MrO
2
興味があるところのつまみ食い。こんな見方もあるのね、という感じの読み方がベスト。真面目に理解しようとすると、難しいので、気楽に読みました。2015/06/04