出版社内容情報
★過去の災害から学び、未来へ備える対策を!
伊豆諸島の最新の噴火は伊豆大島と三宅島を除くと江戸時代以前となり、噴火を身近に実感することが難しく、次にいつ・どこで・どのような噴火をするかはわからない。しかし、過去の噴火の履歴をみれば、今後起こる出来事はある程度見通せ、災害に備えた対策をとることができる。本書では伊豆諸島の成り立ちをはじめ、過去の噴火で何が起きたのかを復元する試みなど多岐にわたる研究を紹介。また、伊豆諸島で過去に起きた土砂災害、豪雨をはじめとする気象災害や噴火後の植物の回復からみた植生の保全や課題についても取り上げる。伊豆諸島の災害対策として、噴火前の災害予測や災害対応過程を整理し、火山との共生を考える。今後島嶼部で発生する火山災害をはじめ、関連する自然災害の軽減・対策の参考に。
目次
第1部 伊豆諸島の成り立ち―島々と活火山(伊豆諸島の成り立ちと火山―島弧の発達から火山島の成立まで;伊豆大島―玄武岩火山の噴火史とその噴火災害予測;三宅島―玄武岩火山の噴火史とその噴火災害予測;新島・神津島―流紋岩マグマがもたらす爆発的な噴火;八丈島火山内部の構造探査―臨時観測データを用いた解析)
第2部 伊豆諸島の自然と災害(伊豆大島の土砂災害と歴史;平成25年台風第26号に伴う伊豆大島の豪雨;風の視点からみた伊豆諸島の気象災害;伊豆諸島の植生と火山)
第3部 伊豆諸島の災害対策―火山との共生(伊豆大島における火山噴火対策;三宅島・伊豆大島における土砂災害予測―機械学習およびシミュレーションによるアプローチ;火山離島での自然災害対応と生活回復過程)
著者等紹介
鈴木毅彦[スズキタケヒコ]
東京都立大学都市環境学部地理環境学科。1963年静岡県生まれ。専門は地形学・第四紀学・火山学。火山灰編年による噴火史・地形発達史研究
市古太郎[イチコタロウ]
東京都立大学都市環境学部都市政策科学科。1972年神奈川県生まれ。専門は、都市防災・災害復興(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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