内容説明
再発見、高校教科書。開国から太平洋戦争敗戦まで、激動の日本近代史。
目次
第1章 近代国家の成立(開国と幕末の動乱;明治維新と富国強兵;立憲国家の成立と日清戦争;日露戦争と国際関係;近代産業の発展;近代文化の発達)
第2章 近代日本とアジア(第一次世界大戦と日本;ワシントン体制;市民文化;恐慌の時代;軍部の台頭;第二次世界大戦;太平洋戦争の勃発から敗戦へ)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
94
開国から敗戦までが語られます。近代史は弱かったので、とても勉強になりました。世界史で学んだことを日本史の視点で見るとまた違った発見がありましたし。明治維新からの流れをカテゴライズして書かれているので、様々な分野における近代史を抑えることができました。日本史と合わせて読んだので、歴史の流れを改めて見る機会になり、興味深いことも多かったです。大きな流れを把握できたので、今後は自分の好きな分野をより深く追求したいと思いました。2016/08/22
壱萬参仟縁
33
高校生のような太字はない。ルビ多用で初心者でも理解可能なのがよい。福沢諭吉さんは47頁にその功績が書かれている。吉野作造の金権政治批判(184頁コラム)。『中央公論』1932年6月号。この間復刻版を付録で読んだが、悪いのは選挙民。投票に行かない奴が悪いんだ。市民文化のところで、191頁~は日本資本主義の論争が展開されたことが書かれている。ピケティ論との比較研究が待たれる。233頁にもその論争のネガの部分も叙述されている。 2016/04/16
coolflat
14
ペリー来航からポツダム宣言受諾まで。各コラムが秀逸。特に『「日本ファシズム論」をめぐって』。このコラムでは、ナチスやファシスト党に代表される様な全体主義的独裁体制=ファシズムが、日本では成立し得なかった事を綴っている。日本の戦時体制は、せいぜい軍国主義にすぎず、政治体制としてのファシズムは成立しなかったという見方が有力なのだと。その理由の一つとして、ナチスの様に憲法自体が改廃されなかった事を挙げている。確かに当時はファシズム体制は成立しなかったと思うが、現在はどうか。ファシズムが遅れてやって来てはないか。2015/06/07
vinlandmbit
14
一周目まずは読了。その他の戦前戦後近辺史書籍を読み進めながら、たまに振り返りたい基本となる一冊となりそう。"はじめに"にある様に、「善玉・悪玉的」歴史理解の弊害をなるべく避ける事を意識した中立な視点で書かれているので、著者の見解等の意思・伝えたい想いは当然少ないもののの、史実を"学ぶ"書籍としては、まずは抑えておくべき一冊かと。2014/06/08
kinkin
12
近代史をもう一度復習したくなり読んだ。2013/11/09