内容説明
大名の奥方、農漁村の女奉公人、朝鮮の女たち、愛国婦人会…歴史のなかに女たちの生き方をさぐる。
目次
1部 武家の相続と奥(近世武家相続における異姓養子;岡山藩池田家の相続事情―養子相続をめぐって ほか)
2部 「家」と労働(地侍層の「家」と女性―和泉国上神谷小谷家を素材として;近世後期・北関東における女性労働の特質とジェンダー―武州入間郡赤尾村林家の奉公人の分析を中心に ほか)
3部 異国と辺境(絵画としての「倭軍」と烈女イデオロギー―十七世紀の「東国新続三綱行実図」の分析から;文禄・慶長の役における朝鮮被虜人の帰還―とくに女性の場合 ほか)
4部 女たちの近代(マリア=ルス号事件と芸娼妓解放令;初期愛国婦人会考―近代皇后像の形成によせて ほか)
著者等紹介
大口勇次郎[オオグチユウジロウ]
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科教授。主要著書、『日本歴史大系 3近世』共著、山川出版社、1988年、『女性のいる近世』勁草書房、1995年、「『御殿伯母』関口千恵の生と死」横浜開港資料館他編『日記が語る19世紀の横浜―関口日記と堤家文書―』山川出版社、1998年、「女性にとって明治維新とは何だったのか」『幕末学のみかた』朝日新聞社、1998年
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