Historia
トラが語る中国史―エコロジカル・ヒストリーの可能性

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784634490505
  • NDC分類 222
  • Cコード C0322

内容説明

私はトラである。中国の東南部の山間地域に住むトラである。ヒトがたどった三千年にもわたる歴史を、私たち一族は見つめてきた。永い時間のなかでは、気候も変わり植生も変わる。野生動物とヒトとのかかわり方も、変わってきた。ヒトが私たちに畏れを抱いた時代もあった。ヒトによる開発が、私たちを追いつめていった時期もあった。トラとヒトとの関係の歴史を、エコロジカル・ヒストリーとして語っていこう。

目次

1 ヒトが来る前
2 ヒトと遭う
3 ヒトに畏れられる
4 ヒトに追いつめられる
5 大虐殺、その後

著者等紹介

上田信[ウエダマコト]
1957年生まれ。東京大学人文科学研究科修士課程修了。現在、立教大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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蛇の婿

7
ざくっとした中国農村部の発展を山林部への人間の進出面から語るのがこの本の目的…でしょうか?こういう見方も出来ますよ、と言う感じ…これ別に中国であるべき理由も虎が語るべきである理由もないような…巻末に動物保護に関してちらっと書いてもありますがそれが主眼の本でも無いようで、うーん、なんだかなぁこれは…2015/01/05

HAYASHI Tatsuhiko

3
現在は福建省に皮のみを残すというトラ(百年ほど前に生息していたアモイトラ)が、中国の歴史を語るという設定。「歴史」といっても何帝がどうしたこうしたということよりは、主として生態環境の歴史(エコロジカル・ヒストリー?)が主題。最後まで読んでも、トラに語らせるという設定に必然性が(私には)感じられなかったため、「ナゼこの設定…」と要らぬことが心の隅から離れないまま読み終わってしまい、それが読了後も残っている。筆者からしてみたら、私は残念な読者かもしれない…(苦笑)2012/06/17

in medio tutissimus ibis.

2
トラが著者の知恵を借りて人間の営みについて語っている体ですすむので、トラに身近な動植物の生態や種類については割と厳密な一方、人間はその活動とその結果だけ分ればいいという大雑把な扱い。年間を通して虎に殺される中国人は何百人もいないが、税制の関係上いないことになっている人口は何万人もいた様で、苛政は虎より猛しとはこのことか。2019/09/29

Yoshihiro Yamamoto

2
B 滅びゆくアモイトラの視点から中国の歴史(民衆史)を語るというちょっと変わった本。このような「動植物と人との関係を扱う歴史」をエコロジカル・ヒストリーと言うそうだ。16世紀までは、人は端境期に食料不足に直面して死亡率が高くなること、祖先の骨を気が吹き出す穴に埋めることが出来たなら、それが自分の骨にも感応して身体に気がみなぎること、マラリアには三日熱マラリア(瘧)・熱帯熱マラリア(瘴)など4種類があること、など、いくつかの面白いことを知った。2015/12/09

Teo

2
別にトラに語らせなくてもいいのだが、中国南東部を中心とした生態面での中国史。そう言う面で読めばいいと思う。ただ、著者本人が以前からこう言う形式での著作をしたかったそうなのでそれはそれで仕方ない。 2008/12/04

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