出版社内容情報
情報伝達手段としての通信技術の発展がいかに社会に影響を与え、いかに世界の歴史を動かしたか、実際に情報通信に関わった「見えない労働者」について、そして国策的要請から重要視された「画像送信」という技術について見ていく。情報通信の便利な側面の裏にはプロパガンダなどの負の側面があることを歴史は教えてくれる。情報過多社会といっても良い現代社会で、どのように情報や通信技術と向き合っていくべきか、講演を通して考える。
内容説明
世界的な電信網は、いつごろ、どのように生まれたのだろう?時間や空間の概念を「標準化」するって、どういうこと?通信にかかわる「見えない労働」って何だろう?メディアは戦時に、どのような役割を果たしたんだろう?情報や通信と有益にかかわるには、どうしたら良いのだろう?情報化社会の進展を歴史学の立場から問い直す。
目次
序章 情報・通信・メディアの歴史を考える(貴志俊彦)
第1章 世界的な電信網の誕生と時間・空間の変容(石橋悠人)
第2章 情報通信技術と「見えない労働」の誕生―職場から見る情報通信の近現代史(石井香江)
第3章 画像通信の実像と虚像―国際写真電送と新聞報道(貴志俊彦)
情報・通信・メディアの歴史を考える 座談会(貴志俊彦;石橋悠人;石井香江;小豆畑和之;藤本和哉)
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