出版社内容情報
「いたいの いたいの とんでいけ」
幼いころ、よく耳にした言葉。
子どものころ何度もこの言葉をかけてもらい、やがて自分が親となり、子に同じようにしていました。
あるとき、子どもがぼくにたずねました。
「ねえ、いたいのって、どこへとんでいくの?」
その純粋な疑問がとても面白く、いっしょに「いたいのは、どこにいったんだろうね?」と
想像をふくらませていったことが、この絵本の始まりです。
「いたいの いたいの とんでいけ」というやさしいおまじないのような言葉は、
「痛みを感じること」や「相手の痛みを思うこと」があってこそ生まれたもの。
痛みを否定するのではなく、受けとめ、いたわり、大切にする。
その関わり合いこそが、思いやりを育て、
争いのない世界へとつながるのではないか。
そんな願いを込めた一冊です。
【目次】



