内容説明
ベネスエラ・コロンビア・エクアドル・ペルー・ボリビア・チリ・パラグァイ・アルゼンティン・ウルグァイ・ブラジル・ガイアナ・スリナム・仏領ギアナ。世界全域を網羅した新版世界各国史。アメリカ大陸の本来の住民についても十分な注意をはらって通史を書いた。
目次
南アメリカと世界
1 ラテン・アメリカの形成(先スペイン期の南アメリカ;ヨーロッパ人の南アメリカ侵入 ほか)
2 南アメリカ諸国の独立
3 十九世紀の南アメリカ(ベネスエラ、コロンビア、エクアドル;ペルー、ボリビア、チリ ほか)
4 二十世紀前半の南アメリカ(ベネスエラ、コロンビア、エクアドル;ペルー、ボリビア、チリ ほか)
5 二十世紀後半の南アメリカ(ベネスエラ、コロンビア、エクアドル;ペルー、ボリビア、チリ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K.H.
8
南米各国の歴史をヨーロッパ人の到来以前から書き起こしたものだが、なんだか読んでいて陰鬱たる気持ちになる本だった。盛り上がるのは独立運動の頃だが、これとてナショナリズムの基盤の一部は文化の盗用と言える。独立後の歴史も、独裁と政争とクーデタの繰り返しで、最後まで希望が見えなかった。とはいえもちろん、本書の歴史観が正しいのかは検証できないし、20年も前の本なので、その後の歩みもわたしは知らないのだけれど。南米全体がまとめられているため各国の叙述は手薄と言えるが、政治史の概略を知るためならじゅうぶんかな。2022/09/17
てり
0
新大陸発見から植民地時代、独立そして現代までの流れをつかむために。南米全体を通した本なので各国の似ているところそうでないところ様々ありとても勉強になった。最初のとっかかりとして満足。2023/06/05