内容説明
アメリカは、他の工業諸国に半世紀も先がけて、1920年代前半には、自動車の世帯所有率50%を達成した。この事実は、同国における大衆消費社会の成立の早さをなにより雄弁に物語っている。本書は、その背景と同時に多方面にわたる影響を探ろうとする。革新主義は、消費社会の出現とどのような関係にあったのか。伝統的な価値観や家族・男女交際などの人間関係、娯楽のあり様は消費文化の洗礼を受けてどのように変化したのか。
目次
資本主義の発展と消費社会
1 大量生産の時代
2 大量販売・大量消費
3 消費文化と政治・社会
4 ウィクトリアニズムの動揺
5 男女交際・娯楽・消費文化