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物語の舞台を歩く
将門記

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784634224100
  • NDC分類 913.43
  • Cコード C0321

内容説明

将門は今から一〇〇〇年以上も昔の十世紀前半の人物。『将門記』は、その将門の乱の経過を描いた文学作品で、有名な『平家物語』などの軍記物語の嚆矢となったといわれている。本書では、『将門記』の記述に沿ってわかりやすい現代文に改め、その舞台へと案内。物語を旅するハンディーなシリーズ。

目次

1章 源一族・伯父たちとの戦跡をたどる(プロローグ―『将門記』について;野本の合戦と貞盛の苦衷;良正の報復と良兼の再襲来;将門の反撃と石井夜討ち)
2章 貞盛の上洛と武蔵の紛争をめぐる(貞盛の上洛;武蔵武芝と興世王・経基の争い)
3章 国府襲撃と新皇即位・新政権を探る(常陸国府襲撃;坂東制覇の野望と新皇即位;新政権の構想)
4章 将門最期の戦いを追う(浅はかな奮励;秀郷の登場)
5章 乱後の賞罰と評価をかえりみる(追討軍の下向と残党追捕;乱の評価)

著者等紹介

村上春樹[ムラカミハルキ]
1937年生。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。専攻は国語学。現在、古典遺産の会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青雲空

4
まずは著者名で、まさかと思ったらやっぱりまさかでした。別人です。将門の有名な研究者の方です。 関東に散らばる将門ゆかりの地を実地に歩いて紹介してくれています。 将門びいきの地域の方は、将門を調伏祈願した社寺には参らないそうです。神田明神の歴史も読んでみると面白いですよ。 2019/06/01

Tomo

4
地図も多く、将門の行動が立体的に読み取れます。 承平・天慶の乱の流れを捉えるには良い本で、面白かったです。2017/07/31

U-G.Kintoki

1
資料として将門記を読み解く。なんか驚くほど将門の時代の史料って少ないんだなあ。律令時代から武士の時代への過渡期的な平安中期における武具類の変遷なんかも謎が多そうだ。イメージ的にはもう源平合戦くらいのイメージなんだけど。2015/06/12

家本明佳

1
探せど探せど将門記の書き下し文が見つからなかったので現代語訳を購入。「物語の舞台を歩く」というサブタイトルの通り、物語の舞台となった土地の現在の様子や見どころについて旅行ガイドブック(?)風に書いてあるのが特徴。このガイドブックパートと現代語訳パート、更には筆者の考察パートが改行もフォント変更も無しに続けて書いてあるので少し読み辛い。

4610tosan

1
思ったのと違う村上さんの本でしたが、結構面白く読んでしまいました。教科書や断片的な逸話ばかりだったので、大雑把にわかる範囲で理解できた気がします。親皇としては真冬の3ヶ月くらいだったようですが、支配者と被支配者の関係、被支配者間の関係、馬による強力な武力、当時の地形、地政学的な配置など日本の正史には出てこない関東・坂東の歴史があるようです。だいたい、坂東以北は、ヤマト政権による被征服地、かつ朝鮮系の人たちもいたので結構混沌としたフロンティアだったような気がしています。2013/01/25

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