戦国佐竹氏研究の最前線

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戦国佐竹氏研究の最前線

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784634151819
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C0021

内容説明

戦国期において、小田原北条氏に対抗した代表的存在であり、伊達氏の関東進攻を阻み、豊臣政権下で五十四万石の大大名となった佐竹氏―。本来、関東戦国史の主役のひとりであるにも関わらず、北条・上杉・武田氏にくらべると一般的な知名度は低い。しかし、右三氏がいずれも東国の外部ないし外縁部にルーツがあることを考えると長い間、東国地域社会に育まれた佐竹氏の動向を追うことこそが、関東戦国史の解明のために重要である。そこで本書では、戦国佐竹氏研究の「現在」を、最前線で活躍する研究者10人が、わかりやすく解説し、佐竹氏がそうした諸氏と比肩する存在であったことを明らかにしたい。

目次

関東戦国史の動向を左右した義重・義宣父子
第1部 河内源氏・佐竹氏が戦国大名になるまで(平安末期から鎌倉期の佐竹氏―常陸国に留住・土着し、鎌倉幕府の御家人となる;南北朝期から室町期の佐竹氏―北朝方の足利尊氏に呼応し、常陸国守護となる;戦国大名化への道程―百年にわたる本家争いを制し、一族の統一に成功する)
第2部 戦国大名佐竹氏の合戦史(手這坂の戦い 一五六九年―“東関東の盟主”誕生のきっかけとなった戦い;沼尻合戦 一五八四年―反北条勢力が結集した関東の“天下分け目”の戦い;郡山合戦 一五八八年―南奥の覇権をめぐり、伊達政宗軍と激突する)
第3部 戦国大名佐竹氏の領国支配と国衆たち(佐竹氏家臣団の構成と編成―戦国期佐竹氏の権力構造の特徴とは何か?;領国内の支配関係1―常陸統一と有力国衆の江戸氏・小野崎氏;領国内の支配関係2―大掾氏との関係は、同盟か従属か?)
第4部 信長・秀吉・家康 統一政権下の佐竹氏(信長と佐竹氏・「東方之衆」―信長と佐竹氏は、いかなる関係を築いたのか;「朝鮮出兵」と中近世移行期の佐竹氏―豊臣政権から迫られた“新たな時代”への対応;運命の「関ヶ原合戦」―激動の時代を乗り越え、秋田二十万石の大名として存続;戦国大名と仏教―波瀾の人生を生きた佐竹氏一族の高僧・宥義)

著者等紹介

佐々木倫朗[ササキミチロウ]
1966年、静岡県出身。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。博士(文学)。現在、大正大学文学部教授

千葉篤志[チバアツシ]
1981年、千葉県出身。日本大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、日本大学文理学部人文科学研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

27
「西の人」たるぬこ田は、悠揚迫らぬ姿を以て流れる利根川を越える時、「遠くに来たなあ」と感慨を覚える。新幹線や車もなく、900年前、常陸平氏の引きにより、常陸に来住した新羅三郎義光はどのような感慨を覚えたのであろうか、と、巻頭論文から、妙な事を考えた。関ケ原の合戦でさしたる働きもできず、秋田へ移封されるまでの長い歴史を、初学者たるぬこ田も通覧できた。常陸北部から陸奥南部に至る地域の方が、佐竹氏の影が濃いものだなあ、と思った。名作『神無き月十番目の夜』の世界観の一端に触れたというのも大きな余滴であった。2021/09/15

サケ太

20
佐竹氏は面白い。関東の名家佐竹家の由来から、戦国時代における活動、家臣構成まであって興味深かった。 2021/10/31

MUNEKAZ

14
戦国期を中心に中世の佐竹氏を扱った論集。アンソロジーとは思えぬほど論集としてのまとまりが良く、義重・義宣親子を中心に、中世から近世への移行期を乗り切った北関東の雄の実像を描いている。興味深いポイントとしては、反北条陣営の盟主となるきっかけとなった手這坂合戦の価値や、関ヶ原合戦での腰の据わらぬ対応に蘆名家を継いだ義広の影響があったのではないかというところ。どちらも地縁や婚姻、盟約で影響力を拡大してきた佐竹家の特質が現れているようで面白い。また東国独自の「洞」による家中編成も詳しく扱われている。2021/08/28

組織液

12
「思い浮かぶ人名が出てこない」はじめに、からこれは笑いました。戦国期を中心に、中世の佐竹氏についての研究の動向をまとめた論集です。武田上杉北条などと比べれば確かに存在感がない佐竹氏ですが、東国において確かな地位を築いていたことを実感しました。特に「洞」と呼ばれる権力編成や江戸氏、小野崎氏、大掾氏などの国衆との関係、朝鮮出兵での名護屋在陣の影響などが興味深かったです。鎌倉、室町期の佐竹氏についても通史的にですが知ることができていい収穫になりました。2023/07/11

フランソワーズ

6
戦国前史も充実。本編になる戦国時代にしても、その短くないスパンの中で、佐竹氏がいかに諸情勢に対応し、変質していったかを論述。沼尻合戦、郡山合戦についてはある程度、言及されている本も多いけど、手這坂の戦いとその意義についてはあまり知らなかったので、収穫。でも一番は、佐竹氏家臣団でしょう。これだけの大々名にかかわらず、家臣団にまで及んでいない歴史一般書ばかりだから、これは大変良かったです。2021/07/10

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