内容説明
薩摩藩鉄砲隊、八王子千人同心…幕末維新を奔走した激しくも優しい男たち。幕末の名もなき志士から維新の英雄まで貴重な写真で人びとを紹介する。
目次
島津斉彬
佐久間象山
鍋島直正
島津久光
大久保一翁
松浦武四郎
伊達宗城
清水次郎長
村田氏寿
板倉勝静〔ほか〕
著者等紹介
小沢健志[オザワタケシ]
大正14(1925)年生まれ。東京国立文化財研究所技官、九州産業大学大学院教授などを経て、日本写真協会名誉顧問、日本写真芸術学会名誉会長。東京都歴史文化財団理事。1990年に日本写真協会賞功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たいぱぱ
56
龍馬や勝海舟の写真はよく目にするが、他にもこんな多くの人達の写真が残ってとはね。島津久光や山内容堂ってこんな顔なんだ…。名前だけ記号みたいに独り歩きしている人達の実際の姿を見ると、これから読む歴史小説がよりリアルに思えるかもしれない。晒し首の写真は衝撃的…。昔流行った心霊写真みたいだけど本物なんだよね。生麦事件や下関事件の現場はこんな雰囲気だったんだ…と感動すら覚える。西南戦争時の熊本城の近くの家が、田舎にこんな感じの家あるよねって感じで時代差感がおかしくなる。幕末歴史モノ好きな方にオススメです。2023/10/17
mura_ユル活動
42
読メ登録300冊目。雌伏雄飛さんから本書を知る。ありがとうございます。幕末生まれの志士達の写真。各藩兵や出来事・事件でまとめられた写真、志士の生年毎の写真も掲載。感じたこと。帯刀・帯銃していて今にも襲いかかられそうな雰囲気。白黒写真なので顔の濃淡は強調され、笑顔はなく、厳しく、気高さと気品を感じる。男達は座っていると脚を大きく開く、がに股。多くの集合写真では、皆、カメラの方を向いていなく四方八方を向いて撮影されているところは不思議なところ。図書館で借りた。1600円なので手元に置いておく価値はありそうだ。2013/09/01
よしじ乃輔
15
幕末•明治に生きた男性達の貴重な写真集。日本史に名の残る人だけではなく無名の武士達の写真や、江戸のパノラマや外国駐在員事件の現場もあり。総じて凛々しい顔立ちに思う。それぞれの人となりや実績を読み、激動を生き日本を作った歴史に関わったのだ、と感慨深いものがあった。百数十年後の日本を見たらなんと言うだろう、などとも思う。2023/09/24
新田新一
12
坂本龍馬や土方歳三といった幕末の偉人の写真とその人物の来歴、当時の写真の撮影の仕方などが載った本です。森永太一郎(森永製菓の創始者)のような、あまり有名でない人の写真も多く収められています。活字の部分も多くて、読み応えのある本です。例えば、当時の写真の撮影は時間がかかり、大変だったと書いてあります。どの人物も良い顔をしています。凛々しくて、気迫を感じる人が多いです。読みながら、彼らが今の日本の現状を見たら、何を感じるだろうかと思いました。2023/10/30
0717
12
幕末、維新頃をあつかった本を読むのに重宝するかも。やっぱり顔、姿 ですよ。坂本龍馬の雲を掴むような茫洋とした風貌とか、山岡鉄舟の豪胆な佇まいとか。2014/08/24