出版社内容情報
数とは何か,集合とは何か,数学の証明とは何か,数学における直観とは何かなどといった事柄を親しみやすく解説した数学が見える本.
■目次 数学的風景/数学的経験の多様性/外への表出/内への表出/数学の精選話題/教授と学習/確実性から可謬性へ/数学的実在/語句解説
内容説明
数学とは何か?どの様に作られ、発展され、使われるのだろう?本書は高い水準を保ちながら、これらの問いを発し、それに自ら答えようとする極めて興味深い読物であり、すべての現代人へのメッセージとなっている。原著は、全米図書賞、科学賞授賞。6ヵ国語に翻訳され、好評ロングセラー中。
目次
1章 数学的風景
2章 数学的経験の多様性
3章 外への表出
4章 内への表出
5章 数学の精選話題
6章 教授と学習
7章 確実性から可謬性へ
8章 数学的実在
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hnzwd
16
内容もさることながら、確実に感じられる知性と、ユーモアを散りばめた文章とが刺さる一冊。4〜6章は大学の教養課程くらいの数学知識いりそうですが、、なんなら読み飛ばしても大丈夫。1、2章と8章だけでも読んだ価値あったと思います。2023/07/15
ミツ
16
森博嗣から。曰く数学に挫折した人こそ読むべき数学啓蒙書とのこと。なるほど確かに出来る限りやさしく、専門外の人にも理解できるように“数学とは何か?”という問いに対する解説が歴史や思想、哲学やその他諸科学と絡めて紹介され、数学というひとつの学問体系が持つ神秘と魅力を感じることが出来た。全8章からなり、範囲も数学全体を扱うだけあって幅広く一気読みするよりは大学の講義よろしく一章ずつ時間をかけて読んだ方が良かったかもしれない。また時間があるときにじっくりと再読したい。良作。2011/03/22
月をみるもの
8
毎年10万個も新たな定理が証明されているという事実に衝撃を受けた。。。。2018/02/12
かなり悪いオヤジ
1
要するに筆者は、数学的実在論を盾に数学を神話扱いし、その“美”への理解のないまま重箱の隅をつついてくる哲学者たちに苦言を呈したかったのではないだろうか。長々とした“証明”の最後はこう締め括られている。「数学は主観的でも物理的でもないある客観的実在である。・・・数学を受容するには小さすぎる哲学の中に数学を無理に押し込めるでなくて、むしろ哲学のカテゴリーの方を拡大してわれわれの数学的経験の現実を受け入れるようにすること。これがわれわれの結論である」2019/08/27
traum
1
数学とは何か。面白いが、専門的な章はあまり理解できなかった。2007/11/24
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- 和書
- 料理長殿、ご用心