出版社内容情報
多変数関数論とリーマン面の手ごろな応用として,解析空間の正規孤立特異点について丁寧に解説した.
■目次 多変数正則関数/層とコホモロジー/解析的集合と解析空間/複素解析曲面上の因子/2次元正規特異点/正規孤立特異点/Bグラフの分類/補遺
内容説明
特異点の解消がなされて以来、研究の対象は特異点そのものに移ってきた。特に、正規孤立特異点は、解消によってコンパクト複素多様体の研究成果が利用できるという利点を持っている。2次元正規特異点にあっては、それが著しい。一方、超曲面のときは別の方向からのたちいった研究がなされている。本書は、多変数関数論とリーマン面の、手ごろな応用として、解析空間の正規孤立特異点について概説したものである。この本を読むにあたり、予備知識として、1変数関数論の入門程度の知識と、リーマン面に関する多少の知識が必要である。
目次
1章 多変数正則関数
2章 層とコホモロジー
3章 解析的集合と解析空間
4章 複素解析曲面上の因子
5章 2次元正規特異点
6章 正規孤立特異点
7章 Bグラフの分類
著者等紹介
樋口禎一[ヒグチテイイチ]
1933年群馬県生れ。1963年東京教育大学理学部大学院博士課程修了。1976年東京教育大学助教授を経て、現在、横浜国立大学教授・理学博士
吉永悦男[ヨシナガエツオ]
1946年東京都生れ。1972年東京教育大学理学部大学院修士課程修了。1974年東京教育大学講師を経て、現在、横浜国立大学助教授
渡辺公夫[ワタナベキミオ]
1948年東京都生れ。1973年東京教育大学理学部大学院修士課程修了。1974年東京教育大学助手を経て、現在、筑波大学助手
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 星星の火 双葉文庫