出版社内容情報
前巻五に続いて、巻22・23・24(蘇軾)及び、巻25・26(蘇轍)の論・説・書・序・記・状・碑文・墓誌銘等を収録。清の沈徳潜の編、30巻。唐代の中期以後、8世紀末から韓愈・柳宗元らによって唱えられた古文運動とその創作実践は、11世紀になって北宋の欧陽脩に受け継がれ宋代文学を代表する盛行をみた。欧陽脩の門からは3蘇と鼎称された蘇洵・蘇軾・蘇轍や王安石・曾鞏らが輩出した。これらの古文作家8人の名作と、その志向する文章理念は、宋代以後、時代の要請とともに散文の主流を占めるようになり、文章の範型として重んぜられ、日本の文化にも多大な影響を与えた。本書により、誇大な『唐宋八大家文読本』全巻が初めて完訳されることになり、その成果は、学界の期待を集めている。
巻22(蘇軾)、巻23(蘇軾)、巻24(蘇軾)、蘇轍の生涯とその作品集及び二蘇の文学、巻25(蘇軾)、巻26(蘇軾)、語句索引(蘇軾語句索引・蘇轍語句索引)、北宋代要図
向嶋 成美[ムコウジマ シゲヨシ]
1941年生まれ。福井県出身。東京教育大学文学部漢文学専攻卒業、同大学院文学研究科中国古典学専攻修士課程修了。筑波大学名誉教授。主な著書に『漢詩のことば』(大修館書店)『鮑照模擬詩考』(三省堂)『中国古典詩聚花(5)山水と風月』(尚学図書)『漢文名作選 第2集4 名文と小説』(大修館書店、共著)『新釈漢文大系74 唐宋八大家文読本五』(明治書院、共著)ほか。
?橋 明郎[タカハシ アキオ]
香川大学教授。主な著書に「漢語 語法和会話」(白帝社、共著)『新釈漢文大系74 唐宋八大家文読本五』(明治書院、共著)ほか。
目次
卷二十二(蘇軾)(策略一;策略四 ほか)
卷二十三(蘇軾)(上梅直講書;答李端叔書 ほか)
卷二十四(蘇軾)(潮州韓文公廟碑;表忠觀碑 ほか)
卷二十五(蘇轍)(陳州爲張安道論時事書;爲兄軾下獄上書 ほか)
卷二十六(蘇轍)(臣事策一;臣事策四 ほか)