内容説明
戦後以降の詩・短歌・俳句といった韻文(詩歌)を鳥瞰。作品の面白さを感じ取り、解釈・鑑賞のより深い理解のための、現代詩歌解説書の決定版!教材研究や読書指導にも役立つ参考資料付き。
目次
大西民子
岡野弘彦
山中智恵子
前登志夫
富小路禎子
尾崎左永子
馬場あき子
島田修二
雨宮雅子
田井安曇
来嶋靖生
稲葉京子
石川不二子
寺山修司
小中英之
佐佐木幸綱
春日井建
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akuragitatata
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病床で読む短歌撰。大西民子から春日井健まで、岡野弘彦や寺山修司の名句が選ばれる。寺山修司の項はほとんど演劇史になっているが、若い頃に父母と別れて人よりもイメージに寄り添う若年期が寺山の短歌を形作るのではという説はなるほどと思う。佐佐木幸綱の項で早稲田短歌会で寺山修司等と会うとあるけれど、寺山は一度来たきりでこなかったから、これはミステイクだろう。寺山が来たとき、短歌会には大橋巨泉と和歌文学研究者の井上宗雄がいて、後に、この二人は、その時小生意気な新入生だった寺山を叱っておいたら歴史に残ったのに、と記す。2017/08/03