目次
眷恋旧作の行方―「山淑魚」右往左往
井伏鱒二の位置―カタストロフィ執心の意味
井伏文学における作品終結の原理
都会と田舎の両義性―井伏文学にみる“余儀なき運命”モティーフ
井伏作品における諦観―「さざなみ軍記」「山淑魚」を中心に
井伏鱒二の日本とコッパードのイギリス
「鯉」
井伏の「川」におけるイメジャリー
記録の重要性―井伏鱒二の「さざなみ軍記」
井伏鱒二「朽助のいる谷間」論
「丹下氏邸」
「へんろう宿」の時代
「遙拝隊長」論
「本日休診」―分析と評価
井伏鱒二「黒い雨」―その分析と解釈
「鞆ノ津茶会記」と井伏鱒二の歴史観
海外における井伏文学
井伏鱒二年譜
北米の井伏文学研究―「あとがき」にかえて