出版社内容情報
勅撰二十一代集の長い歴史で異彩を放つ大輪の花、『玉葉和歌集』を厳密に翻刻し、詳細な新注を施した一冊。
凡例
本文
玉葉和歌集 上
補注
【著者紹介】
昭和31年東京都生。慶應義塾大学文学部文学科国文学専攻卒。同大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、鶴見大学文学部教授。著書に『大弐高遠集注釈』(平22年・貴重本刊行会)、『瓊玉和歌集新注』(青簡社・平26年)、『新古今和歌集の新しい歌が見つかった』(久保木秀夫と共著、笠間書院・平26年)など。
内容説明
時の経過とともに微妙にうつろう自然の光をみごとに捉え、複雑に揺れ動く人の心のくまぐまを探る。「心のままに詞のにほひゆく」(為兼卿和歌抄)歌を求め続けた京極為兼が伏見院の院宣を奉し、配所佐渡から帰京後、対立する二条為世との『延慶両卿訴陳状』の論争を経て、鎌倉時代の末に奏覧した『玉葉和歌集』―勅撰二十一代集の長い歴史で異彩を放つ大輪の花にも似たこの歌集を厳密に翻刻し、詳細な新注を施す。