出版社内容情報
向井 豊昭[ムカイ トヨアキ]
著・文・その他
岡和田 晃[オカワダ アキラ]
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内容説明
人と人とを隔て、差別と抑圧を産み出す「境界」。その解体を目論み、死の直前までゲリラ的な執筆活動を持続した反骨の作家、向井豊昭(1933~2008)。40年を越える執筆歴をもちながら、長らく黙殺されてきたその仕事を、若き文芸評論家・岡和田晃が、「近代・アイヌ・エスペラント」を軸に精選した傑作集。解説と詳細な年譜を付す。
著者等紹介
向井豊昭[ムカイトヨアキ]
1933年東京都生まれ。祖父は詩人の向井夷希微(いきび)。東京大空襲を経て、下北半島の川内町(現むつ市)に疎開、中学卒業後は鉱山で働きながら青森県立大湊高等学校定時制川内分校に通う。鉱山労働で結核となり、長い療養生活を経た後、玉川大学文学部通信課程で教員免許を取得し、北海道日高地方の小学校で25年間勤務した後、上京。1966年、手書きの私家版で発表した「うた詠み」が「文學界」に転載され、注目を集めた。上京後の1996年、「BARABARA」で第12回早稲田文学新人賞を受賞、高齢ながら反骨の「マイナー文学」の作家として注目を集める
岡和田晃[オカワダアキラ]
1981年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。批評家、ライター。日本SF作家クラブ会員。2010年、「「世界内戦」とわずかな希望伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために」で第5回日本SF評論賞優秀賞を受賞。晩年の向井豊昭と交流があり、作家の没後は遺稿の自費出版や向井文学についての講演を実施するなど、積極的に再評価を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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