出版社内容情報
松本 直子[マツモト ナオコ]
著・文・その他
内容説明
長野県木曽郡木曽福島。小さな谷間の町での暮らしを背景に、92歳の現役木地屋と、師の願いをかなえたいと風のように奔走する「旅の人」の、二人三脚でかつての木曾漆器を探す旅。
目次
村地忠太郎との出会い
「クラフトマンたれ」、上松での一年
「旅の人」、木曾に暮らす
木地屋の仕事場
人びとの輪のなかで
風
心の旅
崖っぷちの木地屋
「木曾漆器」発祥の地にて
かつての「木曾漆器」を探して ほか
著者等紹介
松本直子[マツモトナオコ]
1952年東京生まれ。早稲田大学第一文学部社会学科卒業。2007年長野県上松技術専門校木材工芸科卒業後、木曾福島の木地屋村地忠太郎氏のもとで、木地づくりを学んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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翔亀
46
村地忠太郎は木曽福島の最後の木工職人。一切弟子を採ってこなかった91才の彼に、押しかけ弟子になった著者が愛情を込めて師匠と木曽を語る。著者の前歴は不明だが、55才で東京から木曽・上松の職業訓練校に木工を学びに来る。職訓校は全国に多しとはいえ木工科は数少ない。上松校は木工職人養成の有名校で、志ある者にとってはありがちな選択肢で彼女も木曽への思い入れがあったわけではないが、卒業後単身で木曽に居ついて弟子入りしまうとは、思い切ったことをしたものだ。これはその後2年間の、だからまだ素人の、しかし身を挺した記録。2016/10/28
Humbaba
2
経済効率、という観点から考えれば、昔から伝わる手法というのは最適なものではない。効率的に作って、だれでも手に入る用にするというのも立派な仕事のひとつであろう。しかし、だからといって古来から受け継がれてきた手法が忘れ去られるような自体になるのは良いことではないだろう。2013/10/20




