内容説明
小説と映画をつうじて20世紀という時代が後世のために綴った遺言。20世紀の名作+名画を批評的に解体・復元する快著。
目次
美神の魔に憑かれて―トーマス・マン『ヴェネツィアに死す』
知られざる裁き手を求めて―フランツ・カフカ『審判』
革命に敗れたひとびと―ボリス・パステルナーク『ドクトル・ジバゴ』
東は東、西は西―E.M.フォースター『インドへの道』
空虚と狂躁の果てに―ピエール・ドリュ・ラ・ロシェル『ゆらめく炎』
共和主義のために―アーネスト・ヘミングウェイ『誰がために鐘は鳴る』
メコン河を遠く離れて―マルグリット・デュラス『愛人』
不条理との遭遇―アルベール・カミュ『異邦人』
平和の功罪―グレアム・グリーン『第三の男』
国家管理と暴力の行方―アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』
国家管理と暴力の行方―アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』
永劫回帰と非回帰―ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
時代を映す薔薇―ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』
著者等紹介
菅野昭正[カンノアキマサ]
1930年、横浜市生まれ。東京大学名誉教授。フランス文学専攻、文芸評論家、日本芸術院会員。世田谷文学館名誉館長。著書に『詩学創造』(平凡社ライブラリー、1984年、芸術選奨文部大臣賞)、『ステファヌ・マラルメ』(中央公論社、1985年、読売文学賞)、『永井荷風巡歴』(岩波現代文庫、1996年、やまなし文学賞)など多数。訳書にジョナサン・リデル『慈しみの女神たち』(集英社、2011年、共訳、日本翻訳出版文化賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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