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出版社内容情報
ドイツの市民的解放の障害となった後退的・中世的・カトリック的なドイツ・ロマン派に対する論駁の書。著者の作家的資質と批評家的資質が見事に結合したドイツ文学の金字塔。
目次
総論(ドイツ・ロマン派とは何か;中世の芸術について;新古典主義時代の成立;ドイツの政治的状態とロマン派;ロマン派とキリスト教;ヨハン・ハインリヒ・フォスとロマン派;ゲーテとロマン派)
作家論(フリードリヒ・シュレーゲル;アウグスト・ヴィルヘルム・シュレーゲル;ルートヴィヒ・ティーク;ロマン派の哲学者たち;ノヴァーリスとホフマン;クレーメンス・ブレンターノー;ルートヴィヒ・アヒム・フォン・アルニム;ジャン・パウル;ロマン派の三巨頭;ルートヴィヒ・ウーラント;ドイツのキリスト教とフランスのキリスト教;付記―ヴィクトル・クザン氏のこと)
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読書という航海の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
iwri
3
ハイネ自身、ロマン派に数え上げられる詩人であるので、ここでのハイネの言説は色々な意味で両義的である。一つには、ハイネの矛先がロマン派自体(とりわけ芸術・文化運動としての)というよりは、ドイツの右傾化に向けられている点であり、その意味ではハイネの慧眼と言うべきかもしれない。一方で、ロマン派に向けられる攻撃はすべてではないにせよ誤解含みといってよく、現代的にはロマン派=反動保守・反啓蒙という図式が、それほど単純には言えないことが知られている。個人的には、過剰装飾的な文体が気に入らなかった。2011/11/19
STO
0
『ロマン派』とか諸々2022/10/14