出版社内容情報
変革期を生きた愛と革命の詩人=ハイネにおける芸術的・思想的根源を追求した論考を巻頭に、ハイネの思想的発展過程をあきらかにし、日本文学者との魂の交流をも描いた労作。
目次
1 方法の序説(ハイネとゲーテ;ハイネとマルクス;ハイネにおける伝統と革新)
2 課題と解釈(フランス革命からハイネへ;ハイネの生活と思想;ハイネ抒情詩の世界;「歌の本」解釈と批判;笑いの文学;変革期のハイネ)
3 ハイネと日本(石川啄木とハイネ―萩原朔太郎の啄木論をめぐって;佐藤春夫とハイネ;中野重治とハイネ;田岡領雲・山本有三・ハイネ;日本におけるハイネ)
4 ドイツとハイネ(今日の世界におけるハイネ;ハイネ紀行)