出版社内容情報
古代ローマ帝国の版図に含まれた地域の諸都市からライン以東、北欧、東欧の諸都市まで、ヨーロッパ全体を通じて都市の起源を個々の内部にまで立ち入り、総合的かつ詳細に考察。
目次
序章 研究の現状と課題
第1章 ローマ帝国末期の都市制度
第2章 イタリア都市の連続性
第3章 スペイン都市起源の多層性
第4章 西フランス都市の復興
第5章 南フランス都市の再生
第6章 北フランス都市の台頭とコミューン運動
第7章 ベルギー都市の興隆
第8章 ライン都市の発展
第9章 ドナウ都市の形成と展開
第10章 南ドイツ都市の建設
第11章 中部・北ドイツ都市の生成
第12章 バルト海沿岸・スカンディナヴィアにおける都市の萌芽
第13章 東ヨーロッパにおける都市の起源
補論 イギリス都市の起源
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陽香
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199304202011/05/14
中村禎史
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ヨーロッパ各地域(ロシア除く)の古代から14世紀頃までの都市形成の歴史、発展形態の概説。大部。 ☆都市形成・発展の要因、阻害要因となったもの:①古代ローマの軍事拠点、②ゲルマン民族移動、③キリスト教会(地域の振興センター、地域経済の担い手、都市政治の中心)、④ノルマン人襲来、⑤マジャール人など東方民族の襲来、⑥他地域との通商・域内商工業の発展、⑦都市の自治運動 ☆ラインラント・ヴェストファーレンについては地勢図、教会の展開、鉱工業産物の分布など調べて、再読すべき。2023/03/11