出版社内容情報
西山 雄二[ニシヤマ ユウジ]
編集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hika
4
カントからデリダまでの西洋哲学と大学について、そして新自由主義、グローバリゼーションと人文学について。人文学の「有用性」の議論はカント、ヘーゲルから繰り返され、最近の文科省通知にまでいたるということは、大学という制度と不可分なんだろうと思う。ただ、意識、人間に対する新たな視点が明確になっている今再考するあらたな余地、余白が産まれているのではないだろうか。あと、文脈まったく無視するけどヘーゲルの「人間が平日働き通すのは日曜日のためであり、日曜日をもつのは平日の仕事のためではありません」とある。味わい深い2017/01/03
鑑真@本の虫
0
印象として、短めの論文を集めた大学と哲学の関係性を知るための入門書という感じ。 個人的に興味を引いたのは、ユダヤに関することが書かれた第7章である。 ユダヤ的哲学解釈とユダヤ哲学の同一視は、哲学を知る障壁であると思う。 バイナショナリズムに関しての見解も興味深かった。2013/07/09