エリアーデ回想〈上〉1907‐1937年の回想 秋分の誓い

エリアーデ回想〈上〉1907‐1937年の回想 秋分の誓い

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  • サイズ B6判/ページ数 446,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784624010911
  • NDC分類 289
  • Cコード C0010

出版社内容情報

〔1907-1937年の回想―秋分の誓い〕宗教学・インド学の巨人は少年時代から類まれな才能を発揮してきた。小説家の天分と研究者の旺盛な好奇心が充溢する青春時代の輝ける讃歌。

目次

第1部 屋根裏部屋(最初の思い出;9歳のときの戦争;私は如何にして哲学者の石を発見したか;近視の青年の誘惑;Navigare Necesse Est〈航海ヲシナケレバナラヌ〉;《さあ、お前と差しで勝負だ!》;キェルケゴールに倣って;カシムバザールのマハラジャの手紙)
第2部 インド―20歳(リポン・ストリートからボーワニポールまで;ヒマラヤの山小屋)
第3部 秋分の誓い(屋根裏部屋への帰還;《運命のない男》;急ぐ必要があろう;30歳の作家)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

8
カリキュラムに馴染めず、社交的生活では失敗し、クラスの周縁にいる、と意識する著者は数年憂鬱症にかかる。牧歌的宇宙から離脱したという感覚は、子供時代の過去の回想に対する魅惑と抵抗の力となって、意志の力で脱する生活を強い、研究に没頭させる。が、憂鬱症の中でインドに向かい、東西の学者が注目しないタントラ文献の秘教的な象徴言語に出会うと、著者は回想が実在しない何かへの郷愁を含むと解釈し、象徴的な言葉でできた物語に興味を持ち、研究の傍ら小説を書き始める。興味深いのは、小説が研究の指針を示唆する点に気づく場面である。2021/08/05

せみ

1
上巻は生まれてから学生時代・インド行きを経て小説家として成功し、ブカレスト大学で講義演習を受け持つところまで。エリアーデの恐ろしいほどの勉強・研究・仕事に対する意欲に唖然とします。一日18時間ほど勉強すれば誰でも大学者になれるよ、ということですか…。ただ彼の全知に対する欲望は読んでいて伝染してしまう人もいるのではないでしょうか。個人的に特に面白かったのはインドでの修行の記述です。評価はともかく、この回想録では戦前戦中に乱打した国家主義的な雑誌論文にはほとんど触れられていないというのは事実です。2011/09/11

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