出版社内容情報
社会学でなぜ歴史研究が必要とされるのか。社会学にとっての歴史とはどのような意味と方法意識のことで、資料と向きあう技法や想像力はどのようなものか。本書は、歴史社会学の入門書として、執筆者みずからの研究も参照しつつ着想の経緯から資料調査を経て仕上げに到達するまでをわかりやすく教えることをめざす。
目次
1 歴史社会学への招待
2 歴史社会学入門
3 歴史社会学的想像力の諸相
4 さまざまな歴史資料・データ
5 歴史社会学の世界
6 収集・分析をはじめる前に
著者等紹介
佐藤健二[サトウケンジ]
1957年生まれ。東京大学執行役・副学長/未来ビジョン研究センター特任教授
野上元[ノガミゲン]
1971年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授
祐成保志[スケナリヤスシ]
1974年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
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本書のタイトルで、歴史社会学という言葉に初めて触れたが、初めて聞く言葉にしては、違和感なく受け取ることができた。それはおそらく、過去に読んだ社会学関係の本においても、歴史、哲学、思想といったものが、ふんだんに盛り込まれており、あたかもそれは、人文系の総合学問という印象を持っていたことにもよる。しかし本書に関しては、事例網羅的とでもいうか、断片的と言うか、歴史学と社会学のつながりの必然性やその両者が深く連携されることで開ける新たな可能性、といった個人的に期待したものとはやや違ったという印象は受けた。2025/07/11
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