出版社内容情報
企業が生産性を向上させ、市場での競争優位を確保し、経営資源の効率的な選択を行うための戦略的な手段である企業合併。日本の製紙業界では1990年代に大規模な水平合併が繰り返され市場の寡占化が進んでいる。本書は合併行動の成否について、この製紙業界をフィールドに、収益性・生産性・効率性の側面から、寡占市場の理論モデルを用いて整理し、計量的に効果の実証と評価に挑む労作である。
内容説明
企業が生産性を向上させ、市場での競争優位を確保し、経営資源の効率的な選択を行うための戦略的な手段である企業合併。日本の製紙業界では1990年代に大規模な水平合併が繰り返され市場の寡占化が進んでいる。本書は合併行動の成否について、この製紙業界をフィールドに、収益性・生産性・効率性の側面から、寡占市場の理論モデルを用いて整理し、計量的に効果の実証と評価に挑む労作である。
目次
第1部 生産性分析で見た合併効果(製紙業界の概況;状態空間モデルを用いた価格弾力性の推定;寡占市場における企業合併の理論と実証分析;洋紙市場における競争形態の検証;合併による生産構造の変化と全要素生産性の成長;製紙業におけるマーク・アップ率の循環と規模の経済性;日本の製紙業における規模と範囲の経済性)
第2部 企業合併の効率性分析(確率的フロンティアモデルを用いた製紙業界の効率性分析;生産DEAによる製紙業界の効率性評価;費用DEAとシミュレーション・データによる合併効率の評価;動学的DEAとネットワークDEAを用いた工場別効率性分析;一般化費用関数を用いた規模と範囲の経済性と効率性の評価;日本の製紙業におけるイノベーション効果の分析)
著者等紹介
上田雅弘[ウエダマサヒロ]
1965年生まれ。現在、同志社大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 西洋経済史の論争と成果