内容説明
地域研究と比較政治学を横断し、相互の発展の展望を探る。
目次
第1部 地域研究と比較政治学の方法(意味の政治を解釈する―フィリピン地域研究からの場外乱入・反則技・ラブレター(日下渉)
地域研究の常なる変容と複数性―比較政治学との関係性を考える際の前提として(佐藤章)
比較地域研究の批判的検討(宮地隆廣)
レンティア国家論・石油の呪いから移民エスノクラシー論へ―地域の固有性を時系列クロスセクション分析に組み込む(松尾昌樹))
第2部 事例研究と地域研究・比較政治学(英国地域研究の現代的意義とは―比較野党研究からのアプローチ(今井貴子)
イギリスにおける欧州懐疑主義と利益団体との関係―狂牛病問題をめぐるメイジャー政権の対応を事例に(安田英峻))
第3部 計量テキスト分析と地域研究・比較政治学(ポスト紛争国におけるサービスの提供者と不安定化―計量テキスト分析からみる政府と人々の認識の乖離と抗議行動の拡大(山尾大)
ソーシャル・メディアにおける中国共産党の宣伝―人民日報Weiboに対する量的テキスト分析(工藤文)
権威主義体制国家における情報統制―武漢「封鎖」に対するインターネット上の感情温度の分析から(于海春))